「星空の街」のホテル、9月稼働率88.9%に回復
北海道中部の芦別市は「星の降る里」をキャッチフレーズに、星のきらめきが美しい夜空を最大の観光資源の一つにしている。同市の芦別温泉スターライトホテルも星空観賞会を組み、年々集客が高まっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一気に客足が止まってしまった。
しかし、それまでに広まっていた星空の認知度で回復のスピードが早かったという。
このホテルを運営する北海道ホテル&リゾート株式会社(北海道富良野市)によると、ホテルの稼働率は8月が81.3%、9月は88.9%に回復した。10月9日の発表。
芦別市は1984年12月に「星の降る里」を宣言。88年には環境庁(当時)から「星空の街」に認定された。芦別温泉スターライトホテルは「満天の星空を堪能する」をホテルのコンセプトとして、2017年7月からスターウオッチング会をスタート。新型コロナウイルスによる感染拡大前は、ほぼ毎日開催し、1日30~50人が参加する人気で、多いときには70人にのぼるほどだった。
コロナ禍の営業では、従業員のマスク着用や健康管理を徹底。施設内の消毒・洗浄などを徹底していることの周知を図り、星空のアトラクション効果が後押しとなって賑わいが戻ってきたとしている。