前週、好調だった早稲田大学は「一度大きく勝った通貨には愛着が湧くもので、なかなか離れられなかった」と、今週(2020年10月5日週)も「豪ドル推し」に。週前半の微減の取引から、再び豪ドルで勝負すると、見事巻き返しに成功。今週もプラスを確保した。
明治大学は、トランプ米大統領の新型コロナウイルス罹患の報道で急落するドル相場をウオッチしながらも、勝負どころを11月の米大統領選とみて様子見。英ポンドで挑戦し続ける慶応義塾大学は、今週も滑り出しは好調だったが、相場の状況が怪しくなって......。
専修大学は取引をお休みも、依然トップをキープしている。
今週も勝った! と思ったのに......(慶応義塾大学)
10月6日(火)
最近の検証から斜めラインを軸にした相場環境認識をしているのだが、今週(10月5日週)のトレードや検証を通して軸が曖昧であるところが浮き彫りになった。
今週は15分足のみを見てトレードを行った。そして、主に基準にした斜めラインは赤のラインである=下のチャート図を参照。
6日のトレードはEMA(Exponential Moving Average=指数平滑移動平均線)を背にして1ポンド=137.047円で「売り」エントリーし、平行値幅の到達で1ポンド=36.477円で利益を確定した。利益確定の指値を置いていたのだが、うまく行き過ぎて逆に驚いた。プラス570円。
10月7日(水)
この日のトレードのイメージとしてはEMAに引っ掛けて落ちていく動きであったので。1ポンド=136.563円で「売り」エントリーしたが、1ポンド=136.788円で損切りした。マイナス225円。
結果的に、損切り後に下落しているが、ここは大きく下げると思ってエントリーしていたので、そもそもの大きく見た時の流れを間違えて見ていた。
後の検証では、逆三尊で見た時のヘッド部分であったため、リアルタイムで見ても扱いが難しい位置であった。実際に取引する際に難しそうだと感じたところをスルーできるようになれば、こういう負けも減らせていけると感じた。
10月8日(木)
上のチャート図の赤ラインを軸に上目線であったため、1ポンド=137.345円で「買い」エントリーしたが、1ポンド=136.963円で損切りした。EMAがうまくついていかず下落したパターンであった。
その後も1ポンド=136.859円で「売り」エントリーしたが、1ポンド=137.174円で損切りした。マイナス697円。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
英ポンドは、欧州連合(EU)との交渉によるヘッドラインリスクのある週となりました。
7日は、バルニエEU首席交渉官の「英国との交渉は10月15日以降も継続が見込まれる」と発言。これにより上昇したものの、直近の高値付近できれいに止まりました。そのため、8日の買いはどちらかというと売るポイントだったと言えそうです。
こういった荒れたレンジ相場では、ヘッドラインの内容を覚えておくことがポイントです。たとえば、今回の場合は交渉継続でもポンドの上昇は限定的だとわかりました。そのため、それ以上の材料が出てこないと上昇する可能性は低いと言えます。
またEUは英国の譲歩を期待しており、譲歩には消極的な姿勢を示しています。このことから、期限が近くなると英国側が譲歩するのではないかというシナリオをつくることもできます。相場変動の要因から、高値を超える材料を導き出すことで、より相場分析が明確になります。
前週からの損益 マイナス352円
10月9日現在 1万2311円
◆ 体調が思わしくないため、取引をお休みしました(専修大学)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
10月9日現在 1万3824円