公務復帰のトランプ 米大統領に逆風? 目が離せないバイデン氏との舌戦【株と為替 今週のねらい目】(10月12日~16日)

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東京外国為替市場 ドルの上値を試す局面に!

ドル・円予想レンジ:1ドル=1ドル=105円00銭~107円00銭

   2020年10月9日(金)終値 1ドル=105円59銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値を試す局面もありそうだ。

   前週のドル円相場は、強含みで推移した。新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領が短期間で退院したことや、米国の経済指標が市場予想を上回ったことなどでドル買いが強まったが、米共和党が追加経済対策について大統領選挙前の合意は困難との姿勢を示したことで、ドル買いは縮小。リスク回避のドル売りが優勢となった。

   今週のドル円相場は、ドルの上値を試す局面もありそうだ。米国の追加経済対策がドル買いの支援材料となっている。ただ、1ドル=106円台ではドル売り圧力も強まることから、ドルの上値は重くなりそうだ。相場は米国大統領選挙のトランプ、バイデン両候補の政策や発言に振らされる可能性があることには注意が必要だ。

   経済指標は、国内では12日に8月の機械受注などが予定されている。

   海外では、12日にIMF(国際通貨基金)・世界銀行年次総会、13日に中国の9月の貿易収支、米国の9月の消費者物価、14日にG20財務相・中央銀行総裁会合、15日に米国の10月ニューヨーク連銀製造業景気指数、中国の9月の生産者物価と消費者物価、EU(欧州連合)首脳会議、16日に米国の9月の小売売上高と鉱工業生産、設備稼働率などが予定されている。

(鷲尾香一)

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