誰も知ってる世界のマクドナルドの株式はおいしいか?(早稲田大学)【企業分析バトル第5戦】

現在の株価に割安感が感じられない

   ここまで、日本マクドナルドHDをみてきましたが、いかがだったでしょうか。マクドナルドの強みはなんといっても、その圧倒的な知名度です。「マック」といわれてわからない人はほとんどいないと思われます。

   その圧倒的なブランド力は財務諸表に表れない強みとして、経済優位性の源泉となっていると考えられます。

   また、マックは外食として生活におおきく食い込み、生活の一部となっています。そのため、贅沢品とは異なり急激な需要が低下し、廃業に追い込まれる可能性は低いです。将来的に、安定的な収益が期待出来ます。マクドナルドは、あの投資の神様であるウォーレンバフェット氏が好んでいる銘柄の一つでもあります。

   そこで結論です。今回は買い入れを見送りたいと思います。理由は2点あります。1点目として、割安感がないためです。

   今年3月の大幅な下落を前にしたときに、現在の価格に割安感が感じられません。個人的には、市場が絶望と恐怖に支配されているときに買い向かうのが好きです。

   プライベートの株取引の方でも違う銘柄ではありますが、2月、3月において大きく株を買い入れました。そのときに比べると、現環境は魅力的に思えません。

   2点目として、親会社のほうが魅力的だからです。日本マクドナルドHDの上には、米国のマクドナルド、マクドナルド・コーポレーション(MCD.N)があります。日本法人に限定してしまった場合、日本の人口が減少傾向であることから、長期的にみて市場規模の縮小が考えられます。

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