毎日マスクを付けているせいか、マスクを付けていないと気持ちが落ち着かない、きょうこの頃です。季節も夏から秋に変わりました。しかし、以前としてCOVID-19感染拡大防止による外出自粛に伴い、外食の機会は減ったままです。また最近は、チェーン展開している店の大規模な閉店整理を実施した企業の話もよく耳にします。
このように、外食業界は大きな影響を受けているようです。そして、2020年9月に分析していくのは、外食ファストフード業界において、広範囲に店舗を展開している「マクドナルド」です。
2015年に赤字、その後の財務状況は健全
マクドナルドの名を聞いたことのない人はいないと思いますが、詳しく説明していきます。マクドナルドは米国に本社をおき、全世界に店舗を展開しているハンバーガーのファストフードチェーン店です。
日本においては、店舗運営は日本マクドナルド株式会社が担っており、親会社として日本マクドナルドホールディングス(HD)株式会社(2702)が上場しています。日本マクドナルドHDは、東京証券取引所JASDAQスタンダードに上場しています。本決算は12月です。
直近5年の売上高,営業利益、経常利益、当期純利益、純資産、総資産、一株当たり純資産は、次のようになっています。
2015年に大きな経常赤字を計上したものの、その後は売上高を伸ばし、経常黒字へ転換に成功しています。また、利益の伸びと共に純資産も伸ばしています。15年の巨額の赤字はチキンナゲットにビニール混入などの異物混入問題が大々的に報道されとことによる影響が大きかったようです。
その後は、経営戦略を転換させ低価格帯に加え中価格帯の商品を追加し、幅広い客層の取り組みに力を入れています。次に自己資本比率を見ていきます。19年12月における自己資本比率は69.4%で、非常に健全な財務体制となっています。