基幹システムのクラウド化サービスに対する需要に期待
ここからは、「ERPクラウド化サービス」と「フードテック」というシグマクシスの将来性への、2つのキーワードを紹介したい。
ERPは、現在では「統合基幹業務システム」や「基幹システム」と呼ばれている。具体的には、ERPは企業の「会計」「人事」「生産」「物流」「販売」など経営の基幹となる業務を統合するためのシステムだ。つまり、ERPのメリットは情報の一元管理にある。
経済産業省が2018年に発表したレポートによると、日本企業の老朽化・ブラックボックス化した既存システムが改善されない限り、DX(デジタル・トランスフォーメーション)が実現できず、2025年以降、最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性があるとしている。これを「2025年の崖」と呼ぶ。
加えて、ERPベンダーのトップであるSAPという企業が提供しており、日本では2000社以上が導入しているとされるERPの保守サポートが、2027年で終了するという「2027年問題」も存在する。
これらから生じるERPの見直しやクラウド化需要に対応するのが、シグマクシスの「ERPクラウド化サービス」である。