飲食店のマレーシア進出、支援プログラムに50社超が応募 日本人経営者も

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   マレーシアで不動産開発を手がける先進的企業のKSK LANDが、マレーシアと世界中の飲食業の中小企業を対象に、クアラルンプールに建設中の「8 Conlay」(2021年予定)への出店や10万リンギッド(日本円で250万円相当)までの金銭的なサポートを組み込んだ「Platter Accelerator」プログラムを、2020年7月下旬にスタート。応募開始後の2か月で、マレーシアの国内外を合わせて50を超える飲食業者から応募があった。

   応募者が提供する料理はマレーシア料理をはじめ、日本食やタイ料理、中華料理、西洋料理、コンテンポラリーフュージョン(アジア料理と西洋料理を合わせた多国籍料理)と多彩で、日本人の飲食店経営者も数人が応募しているという。

  • 飲食店のマレーシア進出を支援(画像は2021年建設予定の「8 Conlay」)
    飲食店のマレーシア進出を支援(画像は2021年建設予定の「8 Conlay」)
  • 飲食店のマレーシア進出を支援(画像は2021年建設予定の「8 Conlay」)

マレーシアの商業施設に出店、開業に250万円支援

   このプログラムは、マレーシアの首都・クアラルンプールで進行中の開発プロジェクト「8 Conlay」(2021年建設予定)内のPlatter(飲食街フロア)に出店スペースを提供するほか、飲食業界のトップクラスの専門家からの貴重なメンタリングや調理などへの技術的な支援、さらに10万リンギッド(日本円で250万円相当)までの金銭的なサポートを組み込んだ、飲食業者に持続的な成長を促すのが狙い。

   KSK LANDのマネージング・ディレクターで、KSK Groupの最高経営責任者(CEO)であるジョアンヌ・クア氏は、

「このユニークなプログラムは、マレーシアはもちろん、日本を含めた世界へ向けてドアを開いています。マレーシアは非常に多くの長期滞在型観光者を持ち、日本食も非常に人気な場所なので、日本からの応募にも期待を寄せています。今回のプロジェクトの目的は、マレーシアの首都クアラルンプールでレストラン経営をしたいと熱望する意欲と多様性をもつ人材を後押しすることです。
また、当社は飲食分野における若い経営者同士が国境と業種の壁を超えて協業することをサポートし、実現させたいと思っています」

と述べ、コロナ禍で厳しい経営を余儀なくされる中で、意欲ある「挑戦者」の登場を期待している。

   出店場所となる8 Conlay内のPlatterは、世界中のクリエイターが一緒になって、意義や情熱を伝え合える体験を創造する場を目指す。「Platterが調理の技術や体験における、未来の開拓者の舞台になるのです」と、クア氏は話している。

   「Platter Accelerator」プログラムの応募資格は、英語での受け答えができる人、業務経験が最低2年あること、また損益計算書が赤字でないことと事業成長の可能性を示せること。最も重要なのが、「今までとは違う、Platterのストーリーを具現化でき、かつ創造性や気概で現状を変えようとする料理コンセプトを見せること」としている。応募期間は、2021年3月末まで。審査を経て、28社を支援する予定。

   なお、「8 Conlay」は3つの高層タワーに、ドイツの「5つ星」高級ホテルや世界の一流建築家がデザインする長期滞在用のサービスアパートメントなどが入居する予定。また、8 Conlay内のリテールスペースに配置される「Platter」は、マレーシア初の体験型ダイニング・ホールとなる。

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