新型コロナウイルスの感染拡大の打撃を受けて、業績予想の下方修正を発表する上場企業が後を絶たない。
帝国データバンクが、業績予想の修正に関する適時開示情報を発表した上場企業のうち、新型コロナウイルスの影響で業績を下方修正した企業について2020年9月30日時点で集計。その結果を10月6日に発表した。
製造業は5兆円超失う
調査によると、新型コロナウイルスの影響を受けたとして業績予想の下方修正(連結、非連結)を発表した上場企業は、累計1099社。前回調査(9月3日発表)から33社増え、下方修正したことで減少した売上高の合計は約10兆979億6100万円となった。前回調査から、約4714億7700万円増えた。
2020年2~9月に業績予想を下方修正した1099社を業種別にみると、最も多いのは製造業の349社で、修正額の合計は約5兆1151億円で全体の50%以上を占めた。次いで、サービス業225社(修正額約3829億円)、卸売業143社(同約6164億円)など。
2月以降を月別でみると、業績予想を下方修正した企業が最も多かったのは5月で369社。その後は100社前後で推移。9月の33社は、2月の48社を下回り最も少なかった。