仮想通貨取引所でハッキング被害 それ、なかったことにできちゃうかも?(ひろぴー)

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ハッカーが盗んだ仮想通貨は使えなくなる

   こうなると、ハッカーは大成功に思えます。しかし、ここで仮想通貨というデジタルで暗号化され、さまざまな仕様変更が行えるという特徴を発揮します。

   仮想通貨の発行体であるプロジェクトや企業は、仮想通貨を凍結したり、無効化したりすることで対応。 盗んだ仮想通貨を使えなくしていったのです。

参考リンク:「KuCoinハッキングに仮想通貨コミュニティが一致団結、凍結や緊急ハードフォークなど実施」(COINPOST 2020年9月28日付)

   また、ハッカーのアドレス(銀行口座のようなもの)は監視されており、誰もが確認することが可能となっています。たとえば、大規模な仮想通貨の送金を自動ツイートするツイッターアカウント(@whale_alert)では、盗まれた仮想通貨が移動すると自動でツイートするようにしています。

参考リンク:ひろぴー(@hiropi_fx)2020年9月29日付「kucoinからのハッキングXRP、ざっと5億円程度ありますね

   ごく一部の仮想通貨は、自動で稼働している分散型取引所で売却されたものの、かなりの割合で被害を防いだといえます。

   もし、現金を盗まれた場合であれば、紙幣ナンバーをいちいち確認したりしない限りどこに行ったのかわからず、またどこで使われたとしても追いかけることはできないでしょう。つまり、仮想通貨はマネーロンダリング対策にもなり得ます。

   ハッキングは仮想通貨取引において大きなリスクでしたが、着実な技術と業界の団結により防ぎつつあるようです。(ひろぴー)

ひろぴー
FX・仮想通貨トレーダー兼コラムニスト。
サラリーマントレーダーとして、「FXリアルトレード対決!」で優勝するなど、数多くの実績を残す。現在はラジオ日経で投資番組のパーソナリティを務める傍ら、「ザイ!FX」や「みんなの仮想通貨」などのポータルサイト大手での執筆活動にも精力的に取り組んでいる。2015年からは仮想通貨の可能性に注目。仮想通貨への投資を開始した。香港系プライベートファンドにも運用している。
仮想通貨Webサイト:Bitcoin-FXも運営しており、仮想通貨情報発信も行っている。
・仮想通貨ブログ ビットコインFX:https://bitcoin-fx.jp/
・初心者もできる、ビットコイン・イーサリアム投資情報サイト:https://btc-eth.jp/
・Twitter:ひろぴーFX@仮想通貨@hiropi_fx
児山 将(こやま・しょう)
2009年の大学4年時にFXをはじめ、一度は飲食店の店長として働くも相場に関りたく金融メディア大手に就職。記事執筆とサイトのディレクションを行う。FX以外にも、株、指数、オプション、商品、仮想通貨など多岐に渡る商品を取引。現在はフリーランスとしてサイト制作やコンテンツ制作を行いながら個人投資家として活動する。
・Twitter:児山 将@goahead5055
・初心者でもできる、ビットコイン・イーサリアム投資情報サイト https://btc-eth.jp/
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