マイナポイント目的のムダな買い物に要注意!
総務省によれば、先着枠の4000万人は、マイナポイント事業の予算枠2000万円を、1人に付与するポイントの5000円で割り戻した人数だ。公式サイトには「予約者数が予算上限に達した場合、マイナポイントの予約を締め切る可能性がある」と書かれている。
申し込みが始まった7月はじめの時点の申込者は約170万人で、買い物やチャージでポイントが付くようになった9月はじめでは約380万人。徐々に増えてはいるものの、直ちに先着枠が埋まるペースではない。マイナポイントの低い認知度に加え、ICチップを搭載したマイナンバーカードを取得後に電子証明書を読み込ませて「マイキーID」を発行するまでの手続きの煩雑さが、出足の鈍さの要因だ。
まだ余裕があると言える状態なので、どのキャッスレスサービスがお得で便利か、よく見極めてからでも遅くないだろう。
国は「家族4人なら5000×4=最大2万円分」とうたっているが、2万円分のポイントを受け取るには、計8万円の買い物やチャージをする必要がある。ポイント付与の期限は21年3月末までなので、それまでにマイナポイント目的でムダな買い物をするのは避けたいところだ。
たとえば普段の食料品を、イオン系のスーパーなどで買い物している人は、WAONで決済することで無理なくポイントを貯めることができるだろう。JR東日本の利用やSuicaでの決済が多い人は、Suicaをひも付けるほうがいいかもしれない。公共料金や通信費などをまとめてクレジットカード払いしている人は、楽天ポイントが付与される楽天カードも有力な選択肢になるだろう。