【株と為替 今週のねらい目】トランプ米大統領のコロナ感染でドル急落 株式市場に不透明感漂う(10月5日~9日)

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東京外国為替市場 欧米のコロナ感染再拡大にドルの上値重く

ドル・円予想レンジ:1ドル=1ドル=104円00銭~106円50銭

2020年10月2日(金)終値 1ドル=105円33銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、上値の重い展開か。

   前週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開が続いた。米国で、ムニューシン財務長官とペロシ下院議長の追加経済対策の交渉再開や、米経済指標が市場予想を上回ったことで、一時は1ドル=106円近くまでドルが上昇する局面もあったが、トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染したとの報道でドルが急落。1ドル=105円割れとなった。

   今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。米国の追加経済対策の交渉再開などドル買いの支援材料もあるものの、トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染による米大統領選挙と経済への影響などがリスク要因。加えて、新型コロナウイルスの欧米での感染再拡大もあり、ドルの上値は重くなりそうだ。

   経済指標は、国内では5日に全国証券大会で日本銀行の黒田東彦総裁挨拶、7日に8月の景気動向指数、8日に9月の景気ウォッチャー調査、日銀支店長会議、地域経済報告(さくらレポート)、8月の国際収支、9日に8月の家計調査と毎月勤労統計などが予定されている。

   海外では、5日に米国の9月ISM非製造業景況指数、6日に米国の8月貿易収支、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が全米企業エコノミスト協会の年次会合で講演、7日に9月15、16日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録などが予定されている。

   なお、5日のノーベル医学生理学賞発表を皮切りにノーベル賞週間が始まる。6日に物理学賞、7日に化学賞、8日に文学賞、9日に平和賞が発表される。

(鷲尾香一)

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