【活躍する女性】新しい「自分」をプロデュース 子供との日常が生んだ「虫のつぶやき」 荻野目洋子が語る仕事と家庭・子育て

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娘たちが気に入ってくれた「虫のつぶやき」

―― NHKのみんなのうたで「虫のつぶやき」という歌を作詞・作曲、さらにウクレレ演奏、歌まで担当されたそうですね。この歌が生まれたきっかけを教えてください。

荻野目さん「NHKのスタッフの方から、『みんなのうたで歌いませんか』というお話をいただいたのですが、細かいことは何も決まっていませんでした。じつは32年前にも『みんなのうた』で歌わせてもらいましたが、その時は作られた楽曲を歌うだけだったんです。今回は一から関われるということで、母になった想いや、子育て中に『みんなのうた』を見てきた体験を生かせたらと思い、『虫が好きなので、虫をテーマにした歌はどうでしょうか』と私のほうから提案しました。
曲作りに取りかかったら、大好きな虫への想いが膨らみすぎちゃって、ウクレレを片手に、まずメロディが浮かんで、同時に詞もできて......。勢いに乗って1日で曲ができあがっていました(笑)」

―― 作詞・作曲はどこで学ばれたのでしょうか。

荻野目さん「作詞や作曲をきちんと学んだことはありません。まったくの独学で、国内外のアーティストの楽曲を聞くなどしているうちに、ホントに自然とギターをはじめて......。そんな感じです。最近はウクレレにハマっていて。手が小さい女性には向いていますよ」
荻野目洋子さんは結婚、出産・子育てを経て、仕事への向き合い方が変わったという
荻野目洋子さんは結婚、出産・子育てを経て、仕事への向き合い方が変わったという

―― 虫好きはいつからなのでしょうか。お子様は荻野目さんの虫好きや「虫のつぶやき」を、どのように感じているのでしょう。

荻野目さん「物心ついた時から、虫が大好きでしたね。千葉の自然豊かな場所で育って、父がチョウチョの採集をしていて。家に図鑑があったので、外で虫を観察しては、家で図鑑を調べて過ごしていました。虫好きにはいろんなタイプがあると思いますが、私の場合は、虫の形や色が好きで、『こんな色が自然に作られるんだ』とか『なんでこんなにたくさん足があるんだろう』と、気持ち悪いというよりは繊細な造りや機能など、その生態のほうに神秘やロマンを感じていました。娘たちも虫は好きみたいで、田舎にいくと、よく捕まえて見せに来てくれます。
今は仕事を通じてだいぶ社交的になりましたが、幼い頃に虫を見ていた頃の自分は人見知りなタイプだったんです。虫の世界は弱肉強食で、弱いものは食べられてしまったり、少し触っただけでも弱ってしまったり。それを見て、『生きることは大変なんだな』と虫を通して人生についても学びました。今の子どもたちやお母さん世代も、虫がダメ、触れない、気持ち悪いと言う人が多いんですが、触ったり体験してみることで初めてわかることもありますよね。特に子どもたちには『虫はこんな風に生きているんだよ、こわくないんだよ』ということを伝えたいと思って、大好きな虫への想いを曲に込めました。娘たちも、今までのダンスナンバーやバラードと一風違ったこの曲を気に入ってくれているようです」
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