「トランプ劇場」から目が離せない!
トランプ大統領夫妻の新型コロナウイルス感染のニュースは、さっそく意外な(?)ところに影響が出ています。政情の不安定さを懸念してか株価が急落。速報が流れた直後のマーケットは、日経平均株価が前日比で下落に転じ、米株価指数先物も大幅安の様相を呈しています。
為替も急激な円高に振れるなど、世界経済への影響が鮮明になっています。英国BBC放送は、「earth-shaking」(地球を揺るがす)ほどの影響だと、表現していました。
世界経済や政治への影響もさることながら、海外メディアが心配しているのはトランプ大統領の「病状」です。
74歳と高齢で、身長190センチ体重110キロのトランプ大統領は、明らかにコロナウイルスの「high-risk group」(高リスクグループ)に属しています。自身のツイッターで「We will get through this together」(メラニア夫人と一緒にコロナを乗り越えるぞ!)と、前向きな発言をしたトランプ大統領ですが、そんなに楽観的な話ではありません。
英紙ガーディアンは、「(肺炎の症状が出たら)He's at a much higher risk of dying」(命を落とす可能性がとても高くなる)という医師のコメントを紹介し、「トランプ大統領にとって最大のリスクは、彼の年齢と肥満だ」と、キッパリ報じていました。
良くも悪くも目が離せない「トランプ劇場」。主人公の新型コロナウイルスの感染で、どうストーリーが変わっていくのでしょうか? 全世界を揺るがす大激震を招くことは、避けてもらいたいものです。(井津川倫子)