英ポンドは放っておける(明治大学)
こんにちは、明治大学・公認投資サークルBreakouts!元幹事長の池田慶吾です。最近は駿河台支部長となって、副業やポイ活に加えて投資信託について学んでいます。
今週は英ポンドの取引に加えて、オセアニア通貨に動きがあり取引してみました。
1.英ポンドの下値追い、盛り返し。
9月22日17時ごろ、英中央銀行の総裁が「経済を支援するために、できることはすべて行う」という発言がありました。ふつう、中央銀行の総裁が「何でもする」と言った場合は景気刺激を目的として債券市場における買付額を増やすことや政策金利の低下が織り込まれて、通貨の下落を促します。
ちなみに、日本銀行の黒田東彦総裁は「必要なら躊躇なく追加緩和」という言葉を用います。
しかし、この日17時にポンドは大きく上昇していました。それまでほぼ1か月下げ続けていた分の盛り返しかもしれませんし、英中銀総裁の発言は織り込み済みだったのかもしれません。
2. ニュージーランド中央銀行(Reserve Bank of Newzealand =RBNZ)政策金利決定会合
今週、RBNZは将来的なマイナス金利政策の可能性を示唆する声明を発表し、為替市場に衝撃を与えました。
この時、NZドル円は上がっていたので、追いかけてロングしてみました。しかし、ニュースを見るとNZドル円利下げの示唆がありました。利下げは通貨の価値の低下を促すため、明らかに上に賭ける勝負は間違っていると考えて損切りしました。
その後、同じくオセアニア通貨のオーストラリア(豪)ドル円が下げ始めたので、ショートしました。流れに乗って下げて行ったのでチャートを閉じて放置していましたが、次にスマホを開いたときには急反転して上昇を始めたので、ほぼ同時撤退のような形になってしまいました。
3.まとめ
前週から急騰・急落した通貨を順張りしていますが、EU(欧州連合)の離脱交渉のようなビッグテーマを抱える英ポンドは、素直に伸びていくので安心して放置できます。しかしそれ以外の通貨ペアで優位性があるのかは未知数なので、今後も検証していきます。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス 中央銀行総裁の「なんでもする」という発言は、感慨深いものがあります。2012年夏に欧州ソブリン危機が再燃し、ユーロがひたすら下落し続けているときに、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は「ユーロを救うためならなんでもする」と発言し、ユーロは上昇に転じました。今回の動きも、投資家にはその時の動きが脳裏をよぎったほか、「経済支援」というキーワードがあったために上昇した可能性が高いと思われます。
過去の中央銀行の総裁は、さまざまな発言で相場への影響を確認したり、稀に失言で相場を急変させています。歴史に学ぶことで、未来を予想できますので、過去の総裁の発言を振り返ってみてはいがかでしょうか。
前週からの損益 プラス249円
9月25日現在 1万2425円