「フレキシブルワーキングスペース」日本初登場
日鉄興和不動産をはじめオフィスビルの大手デベロッパーは、時代に応じた社会や産業界の変化に合わせ、それぞれの本拠とするエリアでスタートアップ企業を集め、米シリコンバレーのような地域づくりを目指している。
今泉社長は、スプラウンド事業の意義について「品川エリアのさらなる発展」に寄与することを繰り返して強調。品川駅には東海道新幹線の全列車が停車することや、成田、羽田両空港へのアクセスがあることなど国内外を通じて交通の面で、他のエリアの一歩先を行くメリットがあるなど、可能性を秘めていることを指摘した。
地の利に加えてスタートアップに向けた引力となるのは、VCのDNXベンチャーズが同じスペースに控えていることと、ノーテルによる「フレキシブルワーキングスペース」があることだ。
ノーテルは入居企業のニーズを詳しくモニター、内装デザイン、家具などの備品についてそれぞれの要望に応じてそろえ、テレワークとオフィスワークの併用など、ウィズコロナ時代にも柔軟に対応、新しい不動産ビジネスを追求して米国で急成長を果たした。同社にとって日本初進出であり、インキュベーションオフィス事業も初の取り組み。「新しいオフィス様式」の実現を目指すという。