同じ大学の先輩内定者を頼るべき
商社のOB訪問において、学生側は間違いなく評価をつけられている。しかし、この評価がかなり属人的で公平に機能しているとはお世辞にも言い難い。しかも、それが少なからず選考に影響を与えるのだから、学生が及び腰になるのも無理はない。
であれば、まず評価に響かない志望企業の内定者に就活について聞くのが、次の二つの理由から、得策であると考える。
(1)1年分の就活ノウハウについて学べる。
(2)「アタリOB」についての情報が得られる。
まず(1)についてだが、私自身1年間、試行錯誤しながら就職活動を続けたことで、いくつかの面で自分の成長を強く実感している。特に論理的な説明能力や、身振り手振りを踏まえた自分の魅せ方に関しては磨かれたところが多く、選考の結果を強く左右した要素でもあると感じている。
これらのスキルセットをいかにして養うのか、成功した先人に聞くことほど手っ取り早いことはないだろう。
そして、(2)だが、OB訪問の評価は属人的であり、人によっては学生に親身になって相談に乗ってくれる人もいれば、適当にこなすような人もいる。
商社のOB訪問を数回こなして内定に至った学生は、たいていはこのOB訪問の社員に恵まれた可能性が高いと感じる。これを踏まえると、キャリアセンターの名簿にある無数の社員名から、誰に当たりをつけて訪問依頼をするべきかどうかは、一つ上の先輩の選択を踏襲するだけで答えがわかるというものである。
OB訪問を確実にこなすためにも、この今ある時間にあらゆる媒体を利用して、大学の内定者学生にコンタクトをとっていこう。(鈴木修二)