【株と為替 今週のねらい目】コロナ感染、欧米で再拡大 注目は米大統領選のテレビ討論会(9月28日~10月2日)

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   新型コロナウイルスの感染拡大は、欧米での再拡大に歯止めがかかっておらず、経済との両立が再び危ぶまれている。そうしたなか、2020年9月29日から始まる米大統領選のテレビ討論会は、その成り行きが注目される。株価の波乱材料になる可能性も......。

   なお、東京株式市場は28日が権利付き最終日となる。翌29日の権利落ち以降は買い需要が薄れる。

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • 注目される米大統領選のテレビ討論会のゆくえは?
    注目される米大統領選のテレビ討論会のゆくえは?
  • 注目される米大統領選のテレビ討論会のゆくえは?

東京株式市場 週初めは買い先行でスタート

日経平均株価予想レンジ:2万2500円~2万3500円

2020年9月25日(金)終値 2万3204円62銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、引き続き上値の重い展開か。

   前週の日経平均株価は、2週連続の下げとなった。1ドル=104円付近まで進んでいた円高は1ドル=105円台半ばまでドルが戻したものの、それでも円高で推移したことや、欧米での新型コロナウイルスの感染再拡大などが嫌気した。ただ、菅新政権に対する期待感もあり、下値は堅い動きとなった。

   今週の日経平均株価は、上値の重い展開となりそうだ。週初の28日は権利付き最終日となるため、買いの先行が予想されるが、29日の権利落ち以降は買い需要が薄れることとなる。加えて、特に欧州の新型コロナウイルス感染再拡大に歯止めがかからないことも嫌気されそうだ。

   経済指標では、10月1日に9月の日銀短観と2日の米国雇用統計があり、結果が注目されるが、イベントの焦点は29日から始まる米大統領選のテレビ討論会。選挙の行方を左右するようなものとなれば、株式相場にも影響が出るだろう。

東京外国為替市場 米国の雇用統計に注目

ドル・円予想レンジ:1ドル=1ドル=104円00銭~106円50銭

   2020年9月25日(金)終値 1ドル=105円60銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、1ドル=105円台でのもみ合いか。

   前週のドル円相場は、ドルが強含みで推移した。欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大による世界経済への悪化懸念からリスク回避のドル売り・円買いが優勢となり、1ドル=104円付近までドル安・円高が進行した。

   しかし、米国の8月の中古住宅販売件数など、米国の経済指標が好調だったことに加えて、米国で追加の新型コロナウイルス経済対策の法案の早期成立期待が高まったことなどから、リスク選好のドル買いが優勢となり、ドルは1ドル=105円台半ばまで上昇した。

   今週のドル円相場は、1ドル=105円台でのもみ合いとなりそうだ。

   米国では、追加の新型コロナウイルス経済対策の法案の早期成立期待が高まりなど、ドル買い材料があるものの、欧州での新型コロナウイルスの感染再拡大に歯止めがかからず、ドルの上値は重い状況が続いている。

   一方で、2日の米国雇用統計の結果次第では、米国景気回復の遅れが懸念されることになり、ドル売り材料となる可能性がある。また、29日から始まる米大統領選のテレビ討論会の内容次第では、ドル・円相場が大きく動く可能性もある。

   経済指標は、国内では28日に7月の景気動向指数確報値、29日に9月16、17日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」、30日に8月の鉱工業生産、10月1日に9月期の日銀短観、9月の自動車販売台数、2日に8月の失業率と有効求人倍率などが予定されている。

   海外では、29日に米国の9月のCB消費者信頼感指数、30日に米国の9月ADP雇用統計、米国の4~6月期GDP(国内総生産)確定値、中国の9月の非製造業PMI、10月1日に米国の8月の個人所得と個人消費支出、9月の米ISM製造業景況指数、2日に米国の9月の雇用統計などが予定されている。

(鷲尾香一)

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