英ポンドに注目している早稲田大学と明治大学。その理由を、早大は「そろそろ大きな値動きで、大きな利益を取りたいと思ったから」と明かす。とはいえ、今週(2020年9月14日週)は取引を見送り。シルバーウイークとなる来週だが、「ポンド売りの圧力が高くなる週になる」と予想した。
一方、明治大学はポンド相場の急落を知らせるアラートが鳴ったので、様子を見ながらショート(売り)したものの、すぐに下げなかったので、損切り。「少し集中力が足りませんでした」と振り返る。
同様にポンドで攻めていた慶応義塾大学は予想が外れ、専修大学にトップの座を明け渡すことに。専修大学は体調不良が続き、取引を見送った。
少し集中力が足りなかった(明治大学)
こんにちは、明治大学・公認投資サークルBreakouts!元幹事長の池田慶吾です。
今週は、旅行中のためトレードに多くの時間が割けませんでした。しかし、前週に引き続き大きな値動きのあった英ポンド相場についてまとめてみました。
1.今週(9月14日週)の取引
今週は一度だけ取引しました。
今週は旅行中でしたが、ポンド相場の急落を知らせるアラートが鳴ったので、順張り(トレンドに従って素直に売り買いする方法)のポリシーに従って、様子を見ながらショート(売り)してみました。ショートしてから、すぐには下げなかったので、損切りしてしまいました。少し集中力が足りませんでしたね。
2.英ポンド市場
今週のポンド相場は、続落しました。17日夜に一度売られた後、急激に巻き返しますが、18日はジリジリと下降トレンド入りしました。
17日20時、バンク・オブ・イングランドが政策金利を発表しました。結果は0.10%への据え置きとなりましたが、委員会の中でマイナス金利の議論があったことがわかり、市場のサプライズとなり、ポンドは対円で135円90銭から134円の50銭まで急落しました。
当日中には1ポンド=135円後半を復帰しています。
3.金融政策と為替相場
米FRB(米連邦準備制度理事会)がコロナショック以降、ゼロ金利政策と、事実上無制限の量的緩和策を打ち出して大量の緩和マネーがマーケットに流入しました。結果としてドル安が進行したほか、米国株はコロナショック以前のプライスをいち早く回復しています。
このことは世界中の国々の金融政策を左右します。米ドルの金利が低下したときに自国の通貨も利下げしないと、自国通貨が対ドル相場で高騰してしまいます。自国通貨の高騰は輸出企業の利益を大きく目減りさせるので、多くの国の政治家が嫌っています。
そのほか、自国通貨の高騰で株価が軟調になることもあるため、米国の金融政策には基本的に追従しておかなければなりません。
それほどに米ドルの覇権は大きな力を持つのです。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
大学生トレーダーのみなさんがポンド売りを狙っていることが伝わります。
さて、マイナス金利はなかなか衝撃的でしたが、その後の反発も急でした。その理由を考えてみましょう。ひとつは、早くて11月と少し遠い時期であること。もう一つは、ポンド売りのポジションが多く、下落すれば買戻しが入りやすくなっていることが考えられます。
FX会社のポジション動向(ポンドドル)をみると、前週に50%程度だった売り比率は、16日には70%にまで拡大しています。
このことから、ポンドの買戻しのタイミングを待っている投資家が多かったため、下落は限定的となったのではないでしょうか。
前週からの損益 マイナス29円
9月18日現在 1万81円