旧態依然の土木工事の現場 30代社長が「下克上」を成功させた「3倍速ワーク」って?

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民間工事の「元請け」に徹し......

   著者がとった独自の戦略は、受注は不動産会社やハウスメーカーなど民間からの「元請け」に徹するということと、民間工事を行うことに合わせ、仕事の質を落とさずにスピードを重視する「3倍速ワーク」だった。

   見積もり提出をはじめとする社内の事務作業まで、すべて他社の3倍速で処理。複数の業務の「同時並行」と「先読み」で、可能になった「3倍速ワーク」。

「工事の世界においてスピードは最大の価値。発注をする不動産会社やハウスメーカーからしてみれば、工事が早く終わればそれだけ早く完成品の建物を顧客に引き渡し利益をあげることができるからです。私たち土木工事業者にとっても、工期が短縮されればその分原価が節約できるので、当然のように儲かります」

   「3倍速ワーク」の効果で、創業1年目の売り上げが約3億3000万円となり、いきなり地域3番手にランクイン。2年目には4億円を超え、オフィスを借り、ダンプ2台、ユンボ(パワーショベル)1台を購入し、社員4人を雇用。6年目には売り上げが20億円となり、地域ナンバーワンの会社へと成長した。

   その経緯から「建設業界のまったく異なる業界で働くビジネスパーソンにとっても『3倍速ワーク』の考え方とノウハウは必ず役立つことを確信しています」と、上原さん。本書では、多くの人に知ってほしいと「3倍速ワーク」について詳細をまとめるとともに、旧態依然とした業界に挑み成功させた下克上の軌跡についてもレポート。資料も豊富に添えられ立体的構成で、読み物としても楽しめる。

「湘南の元バイク小僧、たった7年で年商25億の社長になる『3倍速ワーク』で成し遂げた地域No.1土木工事ベンチャーへの道」
上原総栄著
小学館
税別1300円

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