【日韓経済戦争】「日韓融和の切り札はこの老政客しかいない!」 韓国メディアで二階幹事長が急にモテモテのわけ(1)

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   膠着状態に入った日韓経済戦争だが、菅義偉政権の誕生で融和の期待が韓国メディアで高まっている。

   ただ、韓国が期待している相手は、菅義偉新首相ではない。自民党の二階俊博幹事長(81)だ。いったいどういうことか。韓国紙で読み解くと――。

  • 二階俊博幹事長への期待高まる!?(2016年10月撮影)
    二階俊博幹事長への期待高まる!?(2016年10月撮影)
  • 二階俊博幹事長への期待高まる!?(2016年10月撮影)

紀州東照宮にある日韓の友情を表す戦国武将の石碑

   日本と韓国の対立融和の立役者として、二階俊博自民党幹事長にかける期待がいかに高いか――。

   中央日報(9月19日付)「韓国と特別な縁と友好を強調した二階幹事長... 菅首相の横で韓国チャネルの可能性」は、「沙也可」(サヤガ=朝鮮語発音)という日本ではほとんど知られていない戦国武将の話から説き起こすのだった。

「和歌山県の観光地・紀州東照宮の境内には壬辰倭乱(編集部注:豊臣秀吉の朝鮮侵略、文禄・慶長の役)当時、侵略軍として朝鮮に赴き、その後朝鮮方についた倭軍将帥・沙也可(朝鮮名・金忠善=キム・チュンソン)を賛える碑石がある。沙也可は1592年4月、加藤清正の命令で兵士3000人を率いて釜山(プサン)に上陸したが、朝鮮侵略が『大義のない戦』であることを悟り、朝鮮に投降して余生を金忠善として生きた」
「親韓政治家」二階俊博幹事長に期待する韓国メディア(中央日報2020年9月19日付)
「親韓政治家」二階俊博幹事長に期待する韓国メディア(中央日報2020年9月19日付)

   「沙也可」は朝鮮軍に投降すると、火縄銃の技術を伝えて日本軍との戦いの先頭にたって活躍した。韓国では現在も英雄の一人だ。しかし、日本側の史料では加藤清正軍に「沙也可」という人物に該当する名前は見当たらず、実在したのかどうか謎の人物だ。司馬遼太郎は「街道をゆく」の『韓のくに紀行』の中で、「サヤガ」は「サエモン」(左衛門)、あるいは「サイカ」(雑賀)からきているのではないか、と推理を働かせている。

   それはともかく、和歌山市にある紀州東照宮の境内に「沙也可」の石碑が立っている。紀州徳川家の初代・徳川頼宣の正室に加藤清正の娘が嫁いだ縁ともいわれる。中央日報が、こう続ける。

「2009年に立てられたこの石碑には『日韓の真の友情のために』という題名が刻まれている。両国の平和を祈った沙也可を象徴とし、韓日間の真の友好を図ろうという内容だ。この碑文を書いたのがこの地域を選挙地盤とする二階俊博幹事長だ。菅義偉内閣が発足し、老政客・二階氏の存在感が増している。安倍首相が辞任を発表するや菅氏を次の首相候補として目をつけ、首相の座に座らせた一番の貢献者だからだ。日本権力の中心が『安倍-麻生』から『菅-二階』に移動したという見方も出ている」
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