きょうは今年(2020年)、58歳を迎えるOさんです。さっそくお話を聞いてみたいと思います。
「私の会社には役職定年はありませんが、60歳の定年まであと約2年なんですよね。周りに起業した先輩もいますが、特にやりたいこともないですし、このまま雇用延長しようかなと思っています。自宅にいてもやることないですからね。
でも、すでに雇用延長している方の中には『妖精さん』ですかね? 『この人会社で何をしているのかな?』と思う人もいますね。雇用延長って、モチベーションが下がってしまうという話も聞きますが、どうなのかな? まだ決めかねています。」
「妖精さん予備軍」にならないためにやること
会社の「妖精さん」とは、朝はきっちり出社するけれど、いつの間にか席からいなくなってしまうシニア社員のことを指した言葉です。Oさん、もしかしたら、雇用延長したらモチベーションが下がって、ご自分が「妖精さん」になってしまうと、心配されているんですか。なにか、心当たりがおありになると......。
「イヤ、そういうわけじゃ。。。ただ、わが社にも『妖精さん』がいて、あの人はどうして会社に来ているんだろうとか。自分で自分がイヤにならないのかな、とか。つい思っちゃったりします」
でも、もしOさんが今、出社なり在宅勤務なりで、仕事の手持ち無沙汰を感じていたら妖精さん予備軍かもしれませんよ。仕事のモチベーションが下がってしまう理由の一つに、目の前に仕事がない状態「やりがいを感じないこと」が挙げられます。
これから定年の年齢が引き上げられる中で、やりがいを感じる仕事を会社が与えるべきだ、これも重要なことだと思います。ただ、会社の制度が整うのを待っている間に、Oさんの年齢は定年に近づいて行きます。そこで、やりがいを感じるために自分ができることに目を向けてみましょう。
目の前に仕事がないこと、これは同僚から煙たがれていることも原因の一つです。
シニア社員が煙たがれる理由として
・態度が高圧的
・昔話が多い
・人の話を聞かない、自分の話ばっかり
高圧的な態度をされると、仕事をお願いしにくくなってしまいます。かつての部下が上司になって際、自分が上司であるような態度をとってしまうと扱いにくい人としてレッテルを貼られます。そして、ますます声をかけられなくなっていくのです。
在宅勤務だと周りの動きが見えにくくなるため、会議などからも外されやすくなるかもしれません。