「手数料の高い商品を売りつけられた!」と嘆く前に! 銀行で14年勤めた元投信販売員が語った現実

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成績を上げやすい支店と上げにくい支店

   私が働いていた支店は他府県。地元であれば、すでに口座を保有しているお客様が多く、たくさんの預金を預けてもらっている。しかし、私の場合まずは口座を作ってもらうところからスタートしなければならなかった。地元ではないので、支店数も少なく利便性が悪い。そんな環境なのでメインバンクとして利用してもらうのは至難の技であった。

   支店の置かれた環境が環境だったので、個人成績で上位になるなんて不可能だと最初からあきらめることにした。

富裕層に商品提案をする販売員
富裕層に商品提案をする販売員

   地元の富裕層が多い支店で勤務していれば、大口のお客様も多く自然と成績が上がっていく。まだ経験が浅い営業行員もそれなりの成績を出すことができたので、少し勘違いしてしまう若手行員も少なからずいた。営業成績が上がれば周りからもちやほやしてもらえる。そうすると、さらに自分の成績をあげようと必死になるという構図ができ上がっていた。

   また、多くの知識や経験がなくても、本部の研修を受ければ商品のひと通りの説明はすることができるようになる。その話法を繰り返すことで成績を伸ばしている行員もいた。手数料が大きい商品を選択して、その商品ばかり提案していくというやり方だ。

   こんなやり方が目立ってきたからか、銀行では手数料が高い商品を選択して販売していると世間から言われるようになった。そして今では、個人成績の金額での評価が廃止されたりと評価方法が変わってきた。それでも最終的には銀行の利益になるのは手数料収入。営業行員の意識がどこまで変わっているのかはわからない。

あっきん
あっきん(@_akkin_nara
投資家、ブロガー(元公務員)
23歳から、外国為替証拠金(FX)取引をはじめる。トレーダー歴は13年。2016年3月末、子育てと仕事を両立するために11年勤めた某県庁を早期退 職。その後、資産運用ブログ「akilog」をスタート。運用方法をすべてブログで公開する、「リアル」なトレードが評判を呼んでいる。
FX自動売買「トラリピ」(マネースクエア)と、仮想通貨がメイン。
奈良在住。金沢出身、36歳。
資産運用ブログ「akilog」https://akilog.jp/
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ひろこ(@hiroko_akilog
投資家、ブロガー、FP(元銀行員)
あっきん嫁。2児の母。銀行で投信の販売営業を14年続け、2018年3月末、早期退職。リーマンショックでの投資経験を活かした『長く投資を続ける秘 訣』をブログやSNSで発信中。女性の「そうそう!」「あるある!」を盛り込み、わかりやすく解説する。自分の感性を頼りに生きるタイプ。
投信、株価指数、FX、仮想通貨など幅広く運用中。テクニカル分析を楽しく勉強中。
奈良在住。奈良出身、アラフォー。
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