読書の秋の「お供」に......
軽妙な語り口に、ページをめくる手が止まらなくなります。絶妙なハイボールを片手に、「食の風景」を覗いてみませんか――。
銀座一うまいハイボールのお店・銀座「ロックフィッシュ」のマスターのエッセイはまさに絶妙です。アクリルボードを設置してコロナ対策も万全を期しています。昼の明るいうちから立ち飲みで味ってみてもいいかもしれません。
これからの季節は、家飲みでひとり晩酌したり、バーや居酒屋にも、ひとりで行ったりすることが増えているかもしれません。そんなとき、スマホやテレビなどではなく、この本を片手にグラスを傾けてみましょう。
著者が東京の片隅で出会った名物料理や、地方で味わった地酒と郷土料理の組み合わせの妙。思い出の中の懐かしの味や景色が再現されるかもしれません。秋の夜長にオススメしたい一冊です。(尾藤克之)