再び到来! 草コインブーム
驚くのは、その後です。2020年9月1日には、今度は「キムチswap」が登場。これも、コピーの取引所ようなものです。今度は、寿司を売ってキムチを買う投資家の行動により、価格は急騰しました。
すると、8月19日に取引が行われるようになった「スパゲッティ(PASTA)」という、これまた怪しげな仮想通貨が7倍以上に高騰。いわゆる、2017年末から2018年初頭に巻き起こった草コインブームが再び到来しました。
しかし、こうなるとチキンレースです。投資家の多くは、この何をするかも良くわからない仮想通貨を保有し続けることは危ないと気づき始めるでしょう。その結果、寿司スワップが下落し始めると、他の○○スワップとよばれる仮想通貨も下落。分散型金融のネットワークであるイーサリアムも、その煽りを受けて急落しました。
こうして、わずか1か月にも満たない間に草コインブームが始まり、そして去っていきました。みんな、この寿司を握っていても美味しくないなと思ったのでしょう。
しかしながら、寿司スワップがこのまま消えていくかどうかはわかりません。たとえば、日本の仮想通貨であるモナコインは、2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)の掲示板の中で誕生しました。
その後は、モナコインコミュニティが広がり、投げ銭機能やモナコイン決済でしか買うことのできないオリジナルグッズの誕生など、さまざまなサービスが生まれました。
さて、寿司スワップですが、ある中堅のデリバティブ取引所の最高経営責任者(CEO)に権利が移りました。開発資金は、約28億6000万円もあるようで、もしかしたら今後使えるようなサービスになる可能性もあります。
ちなみに、なぜ寿司スワップなのでしょうか? 恐らく、Uniswapがウニ(雲丹)と読めるからだと筆者は考えています。(ひろぴー)