自己認識が甘いリーダーは現状を正確に把握できていない
「もっと早く辞めるべきだった」
リーダーたるもの「健康体こそがリーダーの第一条件である、との認識をまずもって持つべきであると思います。健康に気を遣いながらでは、いい仕事、100%のパフォーマンスができるはずがありません。
一担当者であるなら、自己の問題の範囲で片が付くかもしれませんが、リーダーはそうはいきません。自己の不調はそのまま組織に不調にもつながりかねないのです。判断の鈍り、決断や行動の先送り、他者への依存等々、リーダーが病でそのような行動に出ることは、組織にとっては想像以上に大きなリスクを負うことになると考えるべきであり、病を自覚するリーダーは速やかな休養をとるか早期に身を引くべきなのです。
蛇足ながら、自ら歳をとったことを感じた際の「加齢」という病にも同様の意識を払うべきと考えます。
「自己認識が甘かった」
自身の健康の状況すらも認識が甘いリーダーは、その経営手腕においても現状を正確に把握できていないという重大な問題を抱えている可能性が高いです。個人的な問題においても、組織運営上の問題においても、現状把握は基本中の基本であり、それが「甘い」というのは致命的な状況にも追い込まれかねないからです。
自身の健康問題に関し現状認識が甘いと感じられるリーダーの下では、周囲が常にリーダーの現状認識が誤っていないか否か注意深くウォッチして組織が誤った方向に向かわぬよう、フォローする必要があります。