飲食業界の倒産が過去最多に! 飲食店主たちの悲痛な叫び「どうか残って欲しい、おなじみの店」「思い出の味の店を使ってください」

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「一休さん」を呼ばないとどうにもならない感染対策

   ネット上では、この調査結果に対して「実際の倒産はこんな数字では済まない。あくまで氷山の一角だ」として、飲食業関係者から実態を訴える切実な声があふれている。

「業種別では『専門料理店』の倒産が一番多かった。ラーメン店もここに当てはまる。ラーメン店の場合は、味のバリエーションはあっても基本的には麺メニューのみで勝負しているお店が多い。ラーメンは麺が伸びるためテイクアウトやウーバーイーツに圧倒的に向いていない。ご飯ものや弁当を始めたり、冷凍で配送できるようにしたりと工夫している店もあったが、体力のない個人店には辛い状況だった」
「レストランを個人経営しておりますが、小規模店舗なので経費は多くはありませんのでなんとか凌げています、当面は......。先行きは厳しいのは覚悟。でも仕入れ先の業者さんはもっと厳しい状況です。社員が多く、人件費、事務所・倉庫など施設維持費。3月から6月まで納品がほとんどなかったそうです。業種的に休むこともできず、雇用助成金も使えず給料だけを支払っていると。うちは200万円借り入れで済みましたが......。これから飲食店だけで済まず、連鎖倒産が増えます。その一方で法人化した名ばかりの事業所で、ふだんの営業利益の数倍の現金を今回のコロナ給付金で手にしたお店も数多くあります」
「コロナでお客さんがピタッと止まった日から半年以上が経ちました。売り上げ激減ですが、政府の決めた前年比50%減には当てはまらず、どうしようもありません。家賃補償の話もありましたが、実際、私の場合は店舗兼住宅で住宅ローンはあります。その線引きがまったくわかりません。税金や保険料、光熱費などお金は出るばかりです。しかし倒産は避けたいところです。」
「田舎で宿泊兼飲食業をしています。田舎という立地と宿泊という仕事があるだけで何とか生活できるレベルで収まっていますが、飲食業だけでは絶対無理です。ふだんであればもっとも利益率の高い観光宴会・法事宴会などの大型の予約がまったく取れません。コロナ禍の中で積極的に営業をかけるのも難しいです。営業はしなさい、でも大人数を集めてはいけません。熱中症防止のためエアコンを付けなさい、ただし30分に1回は完全換気をしなさい。人件費も消耗品代もできるだけ使わずに、消毒を徹底しなさい......。もう、要求自体が『一休さん』を呼ばないとどうにもならないレベル。倒産は仕方ないですし、廃業するのもむしろ賢明な判断だと思います」
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