TBS系ドラマ「半沢直樹」が絶好調です。平均世帯視聴率22%以上をキープし連続ドラマの中にあって、「半沢直樹」の数字は際立っています。
大ヒットの背景には、理不尽なことをさせられる主人公に自分の姿を重ねあわせ、主人公がその無念を晴らすことで、自分のモヤモヤした思いも晴らしたいという心理が働くのでしょう。
世の中には、会社で理不尽な経験をした人が少なくないと思います。多くの場合、理不尽とは押し付けられるもの。対処方法次第ではアナタの評価は大きくかわります。
「ストレス革命」(Testosterone著)きずな出版
理不尽の「本質」を見極める
会社では理不尽な理由で、なぜか自分が怒られていたり責められたりすることがあります。たまたま上司の機嫌が悪いとか、運悪くクレーマーに遭遇してしまったとか、そのような理不尽な出来事が起こるのは珍しいことではありません。
しかも、多くの場合の理不尽な出来事はアンコントロールで避けられないものがほとんどです。
理不尽な目に遭ってしまったら、自分には非がないからと堂々と開き直ってしまえばいいのでしょうか――。
理不尽に遭うたびに抵抗していては、あなたの人生にムダな争いが無限に生まれてしまいます。理不尽なことは絶対に避けられないのだから、理不尽を受け入れるのをやめるのではなく、理不尽をいなす術を身につけなければなりません。
まずは、理不尽の本質を見極めることです。理不尽にはかぶっても良いものと、そうではないものがあります。
上司や顧客の利害関係などを考えるならば、基本的にはかぶるべきですが、絶対にかぶってはいけない理不尽もあります。それは、コンプライアンスに抵触するものです。クビどころか、檻に入れられてしまうこともあります。
かぶってはいけない理不尽がある一方で、かぶったほうがいいものがあります。それは、成功したときに評価される理不尽です。たとえば、うまくいっていない新規営業のプロジェクトリーダーや、取引を切られそうな大口顧客の営業担当、赤字垂れ流し部門の責任者など、「現在うまくいっていない」ことがそれにあたるでしょう。このような理不尽はもがいて再生させる必要はなく、穏便に終わらせることができれば評価は上がります。