中毒になるほど「思考」せよ! イノベーションはそこから生まれる

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常に「何を考えているか」を自覚

   時代に取り残されないために、しなければならないことは「思考」を習慣化すること。物思いにふけったり、過去をくよくよ悩むような堂々めぐりの「考えごと」は「思考」には含まれない。「どうすれば、おもしろくなるか」「どうすればお客さんが喜んでくれるか」など、何かをよくするために工夫したり、新しい企画を生み出すことこそが「思考」だ。スポーツの進化も「思考」を中毒になるほど続けた結果だという。

   では、どうすれば「思考」を習慣化できるのか――。

   まず、提案されるのは、「『頭を使わないとできない』仕事をする」こと。「『頭を使わないとできない』仕事をする」には裏の意味があって、「思考力を使わずできる仕事に嫌悪感を持つこと」が重要という。

   ラクな仕事に疑問を持ったなら、その仕事をやらざる得ない場合は、効率的に処理できる方法を考え、思考力が必要な難しい仕事への意欲を露わにしなければならないと説く。「同じ仕事なら、ラクしたほうがいいに決まってる」――。こう考えている人も必ずいる。そうした人たちに合理的にラクな仕事を回すようにすることも手だ。

   そして、「常に『何を考えているか』を自覚する」こと。あなたが、企画書の作成業務を抱えているとして、「今、何を考えていますか?」と問われたら、どう答えるだろうか。

   「企画書について考えています」というものだったら、「こういうざっくりした答え方をする人は、実際には思考していない確率が高いといえます」と著者。「企画書について本当に考えている人は、『企画のコストが見合うかどうかを検討しています』『現実的なスケジュールを考えています』などと、考えている内容を明確に答えるはず」だからだ。

   ここで、ドキッとした人にはとくに、オススメの一冊。

「思考中毒になる!」
齋藤孝著
幻冬舎
税別840円

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