【日韓経済戦争】「たった一滴の涙で支持率倍増」「朝日新聞よ、お前まで?」安倍首相の会見に甘い日本メディアに韓国紙大ショック

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   「たった一滴の涙で支持率倍増とは!」......。コロナ禍での対策をめぐり低迷していた安倍晋三首相の支持率が「涙の会見」を行った途端に急上昇したと、韓国メディアがショックを受けている。

   「恨(ハン)=うらみ」を文化とする韓国人には謎のようで、

「日本人は、なぜお涙頂戴にもろいのか。なぜ、こうも簡単に手のひらを返したように政治家の評価を変えられるのか?」

といった日本人論まで登場するありさまだ。韓国紙で読み解くと――。

  • 辞任会見中に涙を浮かべた安倍晋三首相(2020年8月28日のNHKテレビ速報画面より)
    辞任会見中に涙を浮かべた安倍晋三首相(2020年8月28日のNHKテレビ速報画面より)
  • 辞任会見中に涙を浮かべた安倍晋三首相(2020年8月28日のNHKテレビ速報画面より)

日本人記者「安倍首相の会見では最高だった。余韻が多く残った」

   韓国メディアにとって朝日新聞は、「嫌韓極右メディア」と評されることが多い産経新聞とは対照的に、「アンチ安倍」の立場と見られてきたメディアだ。それだけに、安倍晋三首相の辞任後に同紙が行った世論調査を伝える記事(2020年9月4日付)にはショックを受けた韓国紙が多かった。

   「本社世論調査 安倍政権を『評価』71% 次の首相ふさわしいのは菅氏38%、石破氏25%、岸田氏5%」という内容だったからだ。

   韓国の主要紙の多くが大きく取り上げた。朝鮮日報(9月5日付)は「安倍首相、一粒の涙で支持率が2倍に 日本国民の71%『安倍首相はよくやった』菅氏も3%から38%に」という見出しで、こう驚いている。

「辞任する安倍首相と、後任に有力視される菅義偉官房長官の支持率が同時に上昇している。朝日新聞の世論調査によると、7年8か月にわたり在任した安倍首相の評価を問う質問に、17%が『かなりよくやった』、54%が『よくやった』と回答した。71%が肯定的な評価を行ったのだ。安倍首相はコロナ事態での失策などで最近は支持率が30%台にまで下がっていた」
「菅氏の支持率も急速に上昇した。次期首相として適切な人物を尋ねる調査でも菅氏は38%で1位となった。今年6月の同じ調査ではわずか3%だった。日本の首相が辞任を発表した直後、後任として有力な人物と共に支持率が上昇するのは珍しい。安倍首相が健康問題で辞任会見を行ったことで、同情世論が広がったことが主な理由とされている」

   朝鮮日報は、安倍首相が記者会見で見せた「涙」に対して、日本の記者団が見せた同情の様子を、皮肉を込めてこう伝えている。

「安倍首相は会見で、『国民の皆様に心から感謝したい』と頭を下げた時、目に涙を浮かべた。首相官邸担当のある日本人記者は『私が見てきた安倍首相の会見の中では最高だった。自らの考えと感情を率直に表現していて、多くの余韻が残った』と感想を語った。会見後、『安倍首相はかわいそう』との書き込みがSNSで一気に増え始めた。有名な歌手の松任谷由実さんがラジオ番組で『安倍首相の記者会見を見て涙が出た』と述べたことも大きな話題になった」
「同情世論が広まったことで、逆に野党が追い込まれている。一部の野党議員は『重大な時期に体を壊すのは、危機管理能力がないということだ』と非難した。が、『体調が悪い首相にそこまで言うか』との批判を受けた。立憲民主党は国民民主党の一部と合併し、近く新党が発足する予定だが、朝日新聞の世論調査では支持率が3%に下がった。前回の調査(5%)よりも2ポイント低い数値だ」

   松任谷由実さんの発言とは、安倍首相が辞任会見をした8月28日深夜のニッポン放送「松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD」で、こう語ったことを指す。

「テレビで見て、切なくて泣いちゃった。同い年だし、私の中ではプライベートでは同じ価値観を共有できる。ロマンのあり方も同じ。辞任されるから言えるけど、ご夫妻とは仲良し。もっと自由にご飯に行ったりできるかな」

などと労ったのだった。この発言が、SNS上で「アンチ安倍」の政治学者らから中傷を受ける騒ぎに発展した。

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