リモートワークでは意図的に「雑談」の代替手段をつくる
◆ 雑談の時間を作ることもマネジメントの一つ
これまでは上司と部下が一緒に取引先に行ったり、アポイント先を周ったり、行き帰りに会話、振り返りの時間を取っていたと思います。決して、その時間をサボる時間や休憩時間とは思わなかったでしょう。
そういうことからも、まずは部下同士がたまに会社で顔を合わせて話している姿を見ても「サボっている」とは思わない、雑談の時間だと大目に見ることも必要です。
また、1対1で話すフォローの時間などを意図的に設けることも大事だと思います。オンラインで複数人の会議の後にでも、少し時間を作ってみてはどうでしょうか。
私はアポイントの後は喫茶店でケーキを食べながら、フォードバックしてもらいながら仕事以外の話もしていました。オンラインだと残念ながらケーキはありませんが、フィードバックの時間を設けることで、信頼関係は築けていけると思います。このように、リモートワークでは意図的に雑談の代替手段をつくる必要があります。
◆ ヒントを与える、きっかけを作ることも
オンライン会議などでなかなか意見を言わない部下がいたら、日頃から考えるクセをつけるために宿題を出すのも一つに方法です。出しっぱなしだとそのままになってしまうので、後日に声をかけて確認してみましょう。日頃からアンテナを張るよう、仕向けるわけです。ただ、すべて教えてしまっては部下の成長は止まってしまうので、最初はヒントを与えながら、進めます。
たとえば、部下にいろんな部署との関わりを持ってほしいと思ったら、他の部署の人とのオンラインの場の設定をするなど、最初のサポートは必要かもしれません。リモートワークの中でのコミュニケーションのきっかけ作りもマネジメントの一つといえるでしょう。
リモートワークには正解はありません。今後も環境はどんどん変化していく中で私たちは変化に適用していかないといけません。リモートワークにおけるコミュニケーションの取り方を、Kさん一緒に見つけていきましょう。(ひろ子ママ)