2020年8月28日、安倍晋三首相が突然、辞任を発表した。もちろん、外国為替市場はこれで大揺れ。米ドル円相場は急激な円高に進んだ。一時は1ドル=106.9円を超えた。
コツコツと堅実に利益を重ねる早稲田大学は、この円高にホッとする。早めの決済で、「『そのまま持ち続けていたら』と考えると、今でもゾッとする」と振り返る。
英ポンドで強気の慶應義塾大学は、「きょう(8月24日)は結果的に相場に振り回された」と反省。とはいえ、利益はしっかり確保。ただ、その後は波に乗り切れず、週を通せばマイナスに。明治大学も、ポンドの利益確定のタイミングに悩んだ。ドル円やニュージーランドドル円でも敗れ、「正直、もうクロス円で勝つのはほぼ無理です」とつぶやく。がんばれ!明大!!
専修大学は、「しばらくお休みします」。
英ポンド攻めも、ジワジワと増えてきたマイナス(慶応義塾大学)
8月24日(月)
きょうは結果的に相場に振り回された日になった。朝からどこで買いを入れるかばかり考えており、実際1ポンド=138.487円で「買い」エントリーした。しかし、図1の黄色矢印での戻りで不安になり1ポンド=138.592円で、微益で利益を確定してしまった。プラス105円だった。
結果的には、その後の戻りでWボトムのような動きになっており、時間軸(横軸)でのE波動達成まで強い上昇に転じられなかったのではないかと考えた。
しかし、「W」の中央の戻り値幅がまったくわからないので、結局は手を出すべきではない部分だと感じた。
8月25日(火)
この日は前日の動きがまったくわからなかったこともあり、手痛い損切りをする羽目になった。1ポンド=138.587円で「売り」エントリーしたが、すぐに上げはじめトレンドラインに乗っていくような動きに見えたため、1ポンド=138.734円で損切りした。マイナス147円。
こういったふうに自分の取引を振り返ってみると、自分自身でどういった見方がダメだったのかが可視化されるため、反省するのに非常に役立っている。そういった反省点を生かして相場の波に乗っていきたいが、まだまだ先は長そうなので、あきらめずにコツコツ積み重ねていきたいと思う。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス 過去、2週間にわたりポンド円140円ブレイクを期待していましたが、一時142円後半まで大きく上昇しました。ただ、安倍首相の報道もあり、大きく乱高下したために、トレンドに乗ることは難しかったと思います。良い価格でエントリーできていたのですが、利益を伸ばしきれませんでした。対策としては、ポジションを分割してエントリーしてみてはいかがでしょうか?
ポジションが大きいと、利益が少なくなると予想どおりの値動きとなっていても、ついつい利食いしたくなってしまいます。そのため、まずは打診買い。シナリオどおりの値動きになれば、さらに追加するという方法にすれば、利益を伸ばせるかもしれません。
前週からの損益 マイナス42円
8月28日現在 1万2383円