コロナ禍でも欠かさず
2020年が明けて間もなく新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われ、各社のツイッターにとっても想定外の事態だったが、6社はそれまで通り明るさを前面に出したコミュニケーションを忘れず、それぞれの役割を果たしていた。
タカラトミーは多くの学校が臨時休校に入った3月2日に「今、我ら大人の長年の叡知を見せつけるとき!」として「小中高生もできる『#休校中おすすめの過ごし方』をツイートしませんか...?」と呼びかけ、約4000本の映像を取りそろえている自社のユーチューブチャンネルを紹介。このハッシュタグには多数のアイデアが寄せられた。
キングジムは「密集回避」「換気」「咳エチケット」など、パソコン接続可能な「テプラ」で作成できる8種類のイラスト入りラベルデザインを提供。タニタは、外出自粛で多くの人が運動不足になっていることから、「不要不急で暇な人は体重計に乗ってみよう」とツイート。体組成計・体脂肪計メーカーだからこそ発することができる内容がフォロワーには響いたようで、リツイート1600件超、「いいね」4400件超を集める人気ツイートになった。
東急ハンズは4月に入って多くの店舗が臨時休業になったが朝のあいさつは休業なし。「ネットストアは今日も元気に営業中」とツイートし続けた。また4月23日には「東急ハンズが営業再開したら何を買いまくりますか?」と問いかけ、多くのリプライが集まった。
東急ハンズの担当者は「中の人」ではなく、顧客の近くにいる「そばの人」だと表現。消費者に寄り添い、双方向のコミュニケーションを心がけ、毎日ツイートすることで消費者との良好な関係を築けるという。
「自由すぎる公式SNS『中の人』が明かす企業ファンのつくり方」
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