【コロナに勝つ! ニッポンの会社】非常時だから許可された「速薬デリバリー」 クスリも外出せずに入手できる

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   薬局運営などヘルスケア事業を行っているジェイフロンティア株式会社(東京都渋谷区)は、配送サービスの株式会社ロジクエスト(東京都千代田区)と協業して、東京都内で処方せん薬を最短30分で届けるサービスを始めた。国内初の試みという。2020年9月1日にスタートした。

   新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、混み合う薬局に出かけたくないなど、外出を避け、感染予防に努めたいとする要望の高まりに応えて考案された。

  • ロジクエストの配送サービス
    ロジクエストの配送サービス
  • ロジクエストの配送サービス

「日本初」のクスリの宅配サービス

   「速薬デリバリー」と名づけられたこのサービスは、ジェイフロンティアが運営する「健康日本堂調剤薬局」で、専用アプリからの処方せん予約か、医療機関からの処方せんファクスを受け、薬剤師による電話での服薬指導後、ロジクエストが配送を担当する。

   宅配料は一律500円(税込)で、当初は港区、渋谷区、新宿区、中央区、千代田区の5エリア限定。順次拡大を予定している。自宅のほか、勤務先のオフィスなども配送先に指定できる。

   新型コロナウイルスの感染拡大で、患者らが医療機関や薬局に出向くことが難しくなるなか、厚生労働省は2020年4月10日、薬局による電話や通信機器を使った服薬指導と薬の配送を可能とする措置について事務連絡を発出。「速薬デリバリー」はこの措置を受けてスタートした。ただ、この措置が時限的な特例であることから、「速薬デリバリー」も今後の情勢によっては変更になる可能性がある。

非常時の利用増に対応、「ひとり会議室」を倍増

テレワークで利用が大幅に増えた「ひとり会議室」
テレワークで利用が大幅に増えた「ひとり会議室」

   貸し会議室や会議室のシェアサービス「アットビジネスセンター」を展開している株式会社ハッチ・ワーク(東京都港区)は2020年9月1日から、会議室を相席で利用する「ひとり会議室」に充てる部屋数を2倍に拡大した。

   「ひとり会議室」は2019年3月から、サービスの提供を開始。2020年7月単月の利用者が前年の8.7倍と大幅に増えたことに対応した。

   「ひとり会議室」は、厚生労働省による「働き方改革」で導入が推進されたテレワークの受け皿としてスタートしたサービス。全国の「アットビジネスセンター」の10施設で提供している。新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークを導入する企業が増加し、利用者が増えたとみられる。

   2019年3月のサービス開始から20年2月までの1年間は、平均月間利用者数は約170人だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、とくに5月から利用が急増。3、4月は300人台だったが、5月は400人超。6月には700人を超え、7月は815人になった。

   コロナ禍でいち早く「手指消毒剤の設置」、「空間の除菌対応」、「備品の除菌」、「定期巡回除菌」などで対策を徹底したことが、利用者が増える一因になったという。

   なお「ひとり会議室」の利用は、入会金や年会費はなく、予約不要。最初の30分は100円で、以降は延長30分ごとに200円が加算される。9時~21時の「1DAY」は1200円(いずれも、税込)。電源、フリーWi-Fi、複合機、文具や延長コードなどの無料貸出備品も多くリピート利用が多いという。

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