安倍首相に辞任挨拶をスルーされて悔しい文大統領
「安倍ロス」を感じている（？）文在寅大統領
もう一つ、韓国政界を落ち込ませていることがあるという。韓国のニュースサイト「Wow！ Korea」（2020年9月2日付）「安倍首相、各国首脳にツイッターで『辞任のあいさつ』... 韓国はスルー」がこう伝えている。
「安倍首相は8月31日から、自身の辞任に関する各国首脳からのツイッターによるメッセージに返答するかたちで、『暖かなお言葉に感謝する』『幸福を祈る』などの感謝のメッセージを返信している。安倍首相がツイッターを通じてあいさつを伝えた首脳たちは、9月1日午後8時現在で13人となる」
そのメンバーとは、トランプ米大統領をはじめとしてインド首相、オーストラリア首相、台湾総統、英国首相、カナダ首相、インドネシア大統領、UAE大統領、EU首脳会議常任議長、EU執行委員長、シンガポール首相、スリランカ首相、パキスタン首相の計13人だ。
安倍首相はそれぞれにツイッターでメッセージを送っているのだが、最も地理的に近い韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領には、まだあいさつをしてこないことが青瓦台（韓国大統領府）の不満だというのだ。
しかし、「Wow！ Korea」はこう指摘するのだった。
「韓国政府は安倍首相の辞任表明に対しては、青瓦台による公式的なコメントを伝えていた。しかし、米国やインドなどのように国家の首脳が個人として直接ツイッターで（ねぎらいの言葉を）伝えてはいなかったためだとみられている」
安倍晋三首相の「スルー」に関しては、非は文在寅大統領側にあると、韓国メディアも認めているわけだ。
（福田和郎）