キャッシュ保有と事業投資で利益創出を!
調査したリスクモンスターは、
「緊急事態宣言発令の影響により、景況感は悪化しており、7月1日に発表された日銀短観(マイナス34)はリーマンショック後の2009年6月調査(マイナス48)以来の低水準となりました。今回のランキングは2020年3月決算が主体で、コロナ禍の状況は加味されていないものの、ランキング上位20社のうち14社は、前回よりもネットキャッシュが増加していました。それらの企業が、景気動向も考慮しつつ、経営の安定性を高めるための戦略として、ネットキャッシュの蓄積を進めているものと考えられます。
また上場企業は、投資家からROE(自己資本利益率)を10%以上に高める経営戦略が求められているといわれており、このランキングでも上位20社中10社がその基準を上回っています。効果的な事業投資も行いながら、経営安定化のために利益の創出を実現することで、今後の日本経済をけん引していく企業が増えていくことを期待しています」
とコメントしている。
なお、調査の対象は2020年7月14日時点で2019年4月期決算以降の最新決算を開示していた2923社で、ランキングは決算書の分析結果に基づく。