外国人留学生の不安「母国へ帰れない」「卒業延期かも」
さらに、外国人留学生全般に困っていることや不安に思うことを聞くと、
「アルバイト先が休業になり、働けなく、学費や生活費が心配です」(ベトナム出身)
「今、修士論文を書くことが重要だけど、図書館も利用できない。このままいけば、卒業延期かもしれない」(中国出身)
「今まで約5か月家にこもっています。日本人とのコミュニケーションが取れなくて、語学力が低下しています」(中国出身)
「将来のキャリアプランについて、家族としっかりと話したいですが、帰国できない状態なので、難しいです」(台湾出身)
「就職先が決まらないまま卒業した後、在留期間を伸ばすためにどうすればいいのかちょっとわからないです」(マレーシア出身)
との声が寄せられた。
調査によると、最も多いのは「母国に帰れない」で43.7%。感染リスクに加え、再入国できなくなることへの懸念などから、母国に帰省したくてもできない留学生が多いようだ。
次いで、「アルバイトができない」が39.1%と多く、「学費や家賃が払えない」「奨学金や学生給付金がもらえるか」「母国からの仕送りが減った」などの項目にみられるように、経済的困窮を訴える声は少なくない。
なお、調査は2021年3月卒業予定の外国人留学生(現在、大学4年生、大学院修士課程2年生)を対象に、インターネットで2020年7月3日~19日に実施した。サンプリングは、 キャリタス就活2021に登録している外国人留学生2849人。回答数は343⼈。