今週(2020年8月17日週)の仮想通貨市場は荒れ模様で、学生トレーダーには手が出しづらかったようだ。
明治大学のITはビットコイン相場が1万2000ドルを超え、「これから着実に上昇するであろう」と予測していたが、そのまま下降。含み益が「一気に含み損に転落」してしまった。慶応義塾大学の馬医金満も、相場が乱高下するのを見て、「ちょっと怖くて手が出せませんでした」という。ただ、そうした中でも「タイミングを見て、リップルを取引するかもしれません」と明かす。専修大学のゆうは、ビットコインに投資して微減。「NEMやリップルに分散投資しておけば......」と振り返る。
せっかくの含み益が吹っ飛んだけど......(明治大学)
私が所属する、明治大学投資・金融サークルBreakouts!も、代替わりが行われ、幹事長も1年生になりました。オンラインでのサークル活動だと、なかなか新入生の人となりや、性格的な部分がわかりづらいので、サークルの新しい幹部や幹事長を決めていくのも大変な作業かと思います。
今年、新卒で入社した新社会人と接する会社員も、同じような状況なのでしょうか。対面で新入生と会う日が待ち遠しいです。
さて、今週(8月17日週)は値動きの上下を繰り返しながらも、依然としてビットコインチャートはレンジ相場が続いています。先週の記事でも書いたように、ビットコインは年内にかけて大きな上昇があるだろうと言われていました。特に意識されているのが、12,000ドルのラインを超えるか否かであるということだったので、8月10日14時57分に、契約数100でビットコインを買いました。明らかに下降するリスクが高い時以外は、基本的にポジションを持ち続ける、長期保有として購入しました。
今週あった大きな値動きは、やはり8月17日21時頃から発生した強い上昇です。1万1615ドルまで下ヒゲをつけた後、3時間足で見ると、6時間分の大きな陽線(終値が始値より安かった〈下回った〉ときに、その差額分〈柱〉を黒地で表したローソク足)が発生し、それまで意識されていた1万2000ドルの壁を超えました。
1万2000ドルを超えたということで、これから着実に上昇するであろうと見ていましたが、買いの勢いは大きくならず、そのまま下降していきました。せっかく超えた1万2000ドルなので、1万2000ドル付近では買いと売りがある程度拮抗した形になるのではないかと予想していましたが、その予想も裏切られ、3時間足で見ると、大きな陰線が1万2000ドルラインを突き刺すように下落しました。その後、1万1750ドル付近で一たんサポートされましたが、ここでも売りの勢いが買いの勢いを抑え、再び下降していきました。
1万2000ドルラインを突き抜けた時は、一時含み益が600円程あったのですが、一気に含み損に転落してしまいました。しかし、これも金融商品を長期保有する際にはある程度許容しなければいけないものであり、含み益・含み損の上がり下がりにメンタルを削がれないようにしなければならないと巷ではよく言われます。
私も、かつての含み益を考えると惜しい気持ちになってしまいますが、これもまた投資と考えるべきなのでしょう。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ついに130万円を突破したビットコインでしたが、思わぬブレーキが掛かりました。原因は、マイニング(採掘)が盛んな地域である中国四川省で洪水が発生しマイナーが被害を受けたことのようです。ハッシュレートが高値から30%ほど下落し、ビットコインの上昇を阻む形となりました。洪水被害でビットコインが急落することはもはや風物詩とも言え、2019年も8月半ばに洪水の発生後に10万円ほど下落しています。ハッシュレートは戻ってきたため、ある程度のポジション調整がされると元のトレンドに戻るのではないでしょうか。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月21日現在 1万1903円
◆ 今週も取引をお休みしました (中央大学)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月21日現在 1万円