今週(2020年8月17日週)の仮想通貨市場は荒れ模様で、学生トレーダーには手が出しづらかったようだ。
明治大学のITはビットコイン相場が1万2000ドルを超え、「これから着実に上昇するであろう」と予測していたが、そのまま下降。含み益が「一気に含み損に転落」してしまった。慶応義塾大学の馬医金満も、相場が乱高下するのを見て、「ちょっと怖くて手が出せませんでした」という。ただ、そうした中でも「タイミングを見て、リップルを取引するかもしれません」と明かす。専修大学のゆうは、ビットコインに投資して微減。「NEMやリップルに分散投資しておけば......」と振り返る。
リップルに再び下落気配が......(慶応義塾大学)
みなさん、こんにちは。馬医金満です。
今週(8月17日週)はかなり荒れた相場となりました。ビットコインは一時、1万2500ドル付近まで上昇しましたが、その後は短期的な利益確定売りが優勢となり、また金相場が急落して1オンス=2000ドル(約21万円)を再び割り込むと、同様に大きく下落しました。
やはりビットコインは金(ゴールド)相場とかなり密接な関係があるように思います。とはいえ、全体としては新型コロナウイルス情勢における流動性相場によって、あらゆる金融資産が上昇しており、仮想通貨もその一つとして米国を中心に投資意欲が高まっています。
相関の強い金相場次第では変動の可能性もあるかと思いますが、ひとまずは長期的な上昇トレンドであるといえるでしょう。
ちなみに今週、気になったニュースは、ブロックチェーンで裁判記録を管理するネットワークの開発が、タイで進められているというニュースです。タイの司法裁判所の公式発表によると、このネットワークは2021年に稼働する予定だといいます。
具体的には事件の進捗状況を、これまでの標準だった45日から3日まで短縮できるようになるといわれています。
なにかの情報を記録すると言った面で強みを持つブロックチェーンの特徴がうまく生かされている良い取り組みではないか、と感じています。
さて、今週は特に取引していません。チャートを見ている時間がなかったのと、相場がかなり乱高下していたイメージだったので、ちょっと怖くて手が出せませんでした。
ちょっと、リップルが再度落ちてきている感じに見受けられるので、来週どこかのタイミングで、リップルを取引するかもしれないです。
では、また来週!
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
金の下落の他にも、新型コロナウイルスの状況が落ちついてきており、株式市場に投資資金が集中していることも、ビットコインの上昇の足かせとなっています。悩ましい相場展開ですが、タイのニュースを挙げられているようにブロックチェーンの実用化はどんどん進んでいます。最近では、分散型金融(DeFi)が流行っており、DeFiに預けられている仮想通貨の額は約2000億円にも上ります。法整備やサービスが進んでいることで、これまでは投資中心に考えられていた仮想通貨が、生活の一部になってくる日が近づいてきそうですね。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月21日現在 1万4229円
保有する仮想通貨 なし