会社での生活といえば、周りの人との人間関係がとても大事。自分も相手も気持ちよく仕事をしていくには、相手に合わせたコミュニケーション術を身につけたいものです。
そこで、今回は「色」からわかる相手のタイプ別攻略術をお伝えします。
とはいえ、なぜ色から人の心理がわかるのでしょうか――。知っていると、ちょっと差がつく知識かもしれません。
「親切ですね」の声がうれしいのは、あの色が好きな人?
前編では、色から人の心理がわかるのは、魔法ではなく根拠があるということを中心にお伝えしました。後編は、前回紹介しきれなかった5色をご紹介します。
まず緑です。緑が好きな人は、人と人との調和・バランスを大切にする人です。まじめな性格で困った人を見かけると手助けせずにはいられません。自己主張をするより人の意見を聞きます。人と楽しく過ごすこともできれば、一人で穏やかに過ごす時間も大切にします。キャラクターにすると、目立つタイプではない物静か、悪く言えば存在感が薄いタイプが多いです。
このタイプが喜ぶ言葉は、
「○○さんがいると安心します」
「落ち着いてますね」
「しっかりしてますね」
など。相手の存在に安心感があることを伝えるのがポイント。
青が好きな人は、まじめで落ち着いたタイプ。思いやり優しさがあります。女性は母性愛にあふれています。強い精神力を秘めたタイプです。冷静で判断力があり本来はリーダー向きですが、自分を出すことを抑えリーダーになることを望みません。キャラクターにすると、主人公に的確なアドバイスをくれるサポート役が多いです。
このタイプが言われてうれしい言葉は、
「親切ですね」
「○○さんは信頼できます」
「おっしゃるとおりですね」
など。相手の優しさに気づいたり、信頼できることを伝えたりするといいです。
紫が好きな人は、直観力と感性を持ったアーティストタイプ。美的感覚に優れ、人と違うオシャレを楽しみたいタイプです。非現実的なことに関心が高く、想像力豊か。キャラクターでいうと、後から仲間に加わるような今までのメンバーと一線を画す存在で、ミステリアスな一面があるタイプです。
このタイプが言われてうれしい言葉は、
「いつもオシャレですね」
「(かわいいより)きれいですね」
「人と違いますね」
など、感性をくすぐるような声かけです。
光を反射する「白」と吸収する「黒」プライドが高いのはどっち?
ここまで虹の7色にある色を中心にタイプ別に紹介してきました。他にも色はたくさんありますが、白と黒についてお伝えします。
白とは、太陽の光の色です。色みに偏りがなく、虹の7色の波長の光をバランスよく含んでいます。白い紙は、受けた光を反射します。炎天下で白い紙を見ると眩しいですよね。
一方、黒は光をすべて吸収する色です。光を反射しません。炎天下に置いていた自転車の黒いハンドルやサドルは、熱くて触れないことがありますよね。
白と黒に、この色の中間にあるグレーを、色彩学では「無彩色」と言います。色みのない色として分類します。
では、白を好む人は、どんな人でしょうか?
白が好きという人は、純粋で素直。人の意見を吸収する柔軟性があります。高い理想を追求し、完璧を求めるタイプ。プライドが高く、少し自惚れてしまうところもあります。キャラクターでいうと、主人公へのアドバイザータイプ。年上であったり、この世のものではない存在だったりします。
このタイプに喜ばれる言葉は、
「さすが!」
「憧れます」
「○○さんみたいな人になりたいです」
など、尊敬を伝えるのといいです。
最後に黒です。黒が好きな人は、自分を強く見せたいという思いがある人。プライドが高く、自分の価値の高さを認めさせたいと思っています。人を動かす才能があり、存在感もありますが、反発心が強く、素直さに欠ける部分があります。自分の弱さを隠している繊細さがあります。キャラクターでいうと、特別に強い力を持っている人。敵役が多いです。
このタイプが言われて嬉しい言葉は、
「○○さんは強いですね」
「かっこいいですね」
「他とは一線を画しますね」
とプライドをくすぐる言葉です。
前編・後編にわたってお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。「あの人はキャラクターだと黄色タイプだな」などタイプに当てはめて理解すると、コミュニケーションも円滑になるかもしれません。相手を理解できる切り口が少しでも増えたと思っていただけたら幸いです。
ちょっとしたおしゃべりタイムに好きな色を聞いて、分析しあってみると盛り上がりますよ。(入澤有希子)