6月の猛暑でエアコン、冷蔵庫が売れた
生活家電市場は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けたものの、6月は連日の猛暑でエアコンや冷蔵庫の販売を伸ばし、前年の販売金額を上回った。
冷蔵庫は前年比2%増の230万台。需要期の6月は同27%増と好調で、上半期の販売を大きく押し上げた。6月は全国的に観測史上最高の猛暑を記録。故障による買い替えが進んだとみられる。平均価格は前年から2%上昇して前年から4%増えた。
洗濯機は前年比3%減の270万台。3~4月にかけて、新型コロナウイルスの影響を強く受けた。ただ、容量10キログラム以上の製品は引き続き好調で、数量ベースで前年比18%増の2ケタ成長。洗濯機に占める構成比は前年から5ポイント増えて26%に拡大した。
エアコンは前年比5%増の480万台。政府による緊急事態宣言が発令された4月の販売は不調だったが、5月以降は全国的に気温が平年を上回ったことが寄与して前年を上回った。
掃除機は前年並みの390万台。スティックタイプは前年比4%増、ロボットタイプは同8%増と堅調に推移した。従来のキャニスタータイプからスティックタイプへの需要の移行が進んだ。