手仕事を大切に
「手文庫」という店名に込められたのは、的場さん自身の「手仕事」を大切にしたいという思いだ。店内では本だけでなく、手作りの雑貨も取り扱っている。
「もともと母が洋裁を得意としていて、私も裁縫が好きなんです。よく小物などを作っていたので、家にたくさん生地があって、活かせないかと思って雑貨の販売も始めました」
可愛らしい生地のトートバッグやブックカバーは、お店の合間に的場さんが作った。棚の一角に細やかに広げられた雑貨類は、どれも丁寧に作られ、店主の温もりが伝わるようだ。
お店に立ち寄った際には、雑貨類も見逃さずチェックしてほしい。店主自らが作り上げた小さな古書店は、店主の「好きなもの」が大切に詰め込まれた、まさに「手文庫」のようなお店である。(なかざわとも)