きょうは50代管理職のTさんです。目の下にクマができて、ずいぶんお疲れですが、どうかしましたか。
「テレワークって、会社に行く移動時間がなくなったので少し楽できるのかな? と思っていたのですが、実際はその時間もびっしり会議が入って...... 部下に空いている時間を打ち合わせに抑えられてしまうんですよね。逆に仕事量が増え、今はコロナ対策の会議も入ってくるので、むしろ残業が増えました。先日は久しぶりに徹夜でしたよ。クマも消えないですね。こんな状態が数か月続いているので身が持ちません」
コロナ前からの働き方改革関連法で、一般社員の残業時間を減らそうということで、その減らした分が管理職に降りかかるという、おかしな流れになっていました。管理職の働き方改革が進まない限りは、管理職にのし掛かる負担は減っていかないでしょう。
部下に仕事を任せることも必要です
Tさんのお話から、ご自身で仕事を抱え込んでしまっている様子もうかがえました。それではいくら体力に自信があっても疲れには勝てません。健康にも気をつけたい年齢ですからね。
ただ、会社や社会の変化を待っていては身が持ちません。今、自分でできること、まずは自分で自分を守ることをオススメします。
そのためには、部下が主体的に動けるように、必要な材料を与えあとは見守る作戦をとってみましょう。Tさんが細かく指示を出したほうが、効率はいいのかもしれませんが、それではテレワークで求められる自律的な業務が遂行されません。トライアル期間と捉えて、任せてみてはどうでしょう。...... 逆に最初は時間がかかり、さらに残業が増えてしまう可能性もありますが。(汗)
オンラインでも会議や打ち合わせはできますが、実際に会って、顔を見ながらの会議よりも情報量は減ります。たとえば、商品のサンプルをリアルな会議では手で触りながら確かめることができますが、オンライン上では視覚で理解するしかありません。相手に伝わる部分はリアルよりも少ないという気持ちを持ちながら、相手に伝えてみましょう。大事なのは「自分が伝えた」ではなく「相手に伝わった」です。「伝える」ことや部下に聞く「質問力」などもまだまだ鍛えることはできるはずです。伝える能力を鍛えることが時間短縮にもなりますね。
体力や気力に任せていたら身が持たない
週5日びっしり仕事、土曜日は疲れてダラダラと過ごし、日曜のサザエさんが始まる時間には仕事の段取りを頭に浮かべてみたり、溜まっている仕事に取り掛かったり。Tさん、こんな生活ではありませんか?
すぐに仕事量が減る見込みがなかったら、自身でストレス対処法を見つけましょう。カラダと共に心のリラックスも必要です。
たとえば、無理やり「オン」と「オフ」を切り替えることも、たまには大事だと思いますよ。仕事が終わらないからと言って、毎日23時、24時までお仕事が続くと、カラダも心も持ちません。どんなに遅い時間にメールが来ても、すぐに返信するって方もいますが、「22時以降は緊急なメール以外は対応しない」などの「マイ・ルール」を決めてしまうのもオススメです。
そうすることで、周りにも「Tさんは22時以降のメールを見ない人」という印象が植え付けられ、急ぎの用件があれば、部下も早めの時間にメールを送ってくるというサイクルに変わっていくかもしれません。
それと、カラダを動かしてみてはいかがでしょう。私は忙しい時こそ、散歩をしています。「コロナ太り」を避けたいという気持ちもありますが、私の場合は「カラダを動かさないこと → カロリーを消費できないという罪悪感」「運動できない → 悪」って思考に繋がります。いわゆる脅迫観念とも言えるかも。これはすごく重視しています。
歩いたり、走ったりすると頭の中がスッキリするので、心のリラックスにも繋がります。軽い運動でも、セロトニンというホルモンが分泌されストレスを解消させると言われています。散歩、いいですよ。
なかなか思うように過ごせない日が続く毎日なので、家の外と内でできる楽しみを持っておくといいでしょう。甘やかして、スナック菓子を抱えながらクーラーを効かせ、ネットで映画を見るでもいいでしょう。
やることがないから映画を見るではなく、週末は、「映画を見る」と決める。自分の予定を立てることが大切です。そうすることでダラダラ過ごしてしまったという罪悪感もなくなります。
体力や気力に任せていたら身が持ちません。自分で自分自身を守るためにTさん、まだまだ頭を鍛えることはできそうですね。(ひろ子ママ)