「8年も仕事から離れたら浦島太郎じゃないですか」
しかし、大半の人は「ずるい」「恨まれるよ」という意見が多かった。
「制度を使うだけ使って、やっちゃってる感があります。働くつもりで入社したのではないの、と思われても仕方ないのでは? 会社に負担させているのではなく、人に負担させていることを忘れずに! ツケを払う時は必ず来ます!」
「同期さんはとてもいい人。あなたは気づかいが足りない、同期さんはそこをハッキリと指摘してくれた。当方アメリカ在住ですが、こっちの企業でもあること。やはり、気をつかえる言葉、感謝の言葉があるほうが好まれます」
「恨まれるよ。休職制度って、旦那の海外赴任について行くからという理由で取得できるの? もし出来たとしても、同僚はその分割りを食うわけだし、あなたがいない間、派遣さんを雇っても帰ってくれば辞めさせられる。それまでスムーズに回っていた仕事が、突然復帰することで混乱するかもしれない。8年も経っていたら、浦島太郎じゃないですか。ずるいかどうかより、私なら怖くて無理」
また、夫の海外赴任に付いていくことは、「働く女性社員のイメージを下げている」という批判もあった。
「育休は本来男女で分担すべき。もし、海外赴任の辞令があなたに出たとき、夫は休職してあなたに付いていくのか。育休を夫婦のうち女性だけがとり、夫の海外赴任にあっさり付いていくなら、一人前の社員として雇用するなら男性を取りたい、と思わせるに十分ですものね。あなたのすることが女性社員のイメージを下げていると、同期さんが言われるのはもっともです」
(福田和郎)