コロナ禍の影響で、今夏は「特別な夏」。そうしたなか、学生トレーダーは試験や課題も終わり、気分だけは夏休みに入っている。
早稲田大学は久しぶりの取引で、米ドルを選択。「思いのほか伸びなかった」が、利益を確保。明治大学は英ポンドや豪ドルで取引を重ねたものの、マイナスだった。引き続き英ポンド狙いの慶応義塾大学は、米国の雇用統計をにらんで取引。利益を積んだ。専修大学も前週から保有していたドルを売却。利益を積んで、他大学を突き放しにかかる。
米雇用統計にらみ「買い」エントリー(慶応義塾大学)
8月5日(水)
今週は大学のテスト期間を無事(?)に切り抜けられ、気が緩んでいたので、検証やトレードはかなりスロースタートになったが、相場も振り返ってみると今週の英ポンド円は、図1の緑の値幅内でのレンジであったため、来週以降のレンジからの上下に期待したいところである。
下の図1で19時ごろに紫矢印で「売り」エントリーしたが、もう一段上に値幅が出てしまったので、光速で損切りした。その後、狙っていた下落を始めたので自分の分析の甘さに悔しい思いをした。
8月7日(金)
ちょうど良くEMA(指数平滑移動平均線)の角度にそうような、きれいな赤の値幅チャネルが取れたので、それを主軸に分析した。この見ている値幅での値幅達成がちょうど緑矢印で米国の雇用統計の発表直前であったので、これは反応して上に出る可能性が高いとわかったので、「買い」エントリーした。
その後指標が上に伸びてくれたが、チャネルの半値で反応して戻ってきてしまったのでわずかだが、利益を確定した。その後、チャネルをさらに下抜けしたが戻ってきたのでなぜ、このような動きになったのかを検証して今後に生かしていきたいと思う。
来週の目線は先週の見方とほぼ同じで、濃い青チャネルを水色矢印から下抜けするイメージであり、下目線でいる。これまた例によって損切りはしっかり決めていきたい。
◆ 児山将のワンポイントアドバイス
今回の米国雇用統計は、トランプ米大統領の「とても良い数字が出る」という発言により、事前に期待が高まっていました。ただ、株は買われてもドルがウワサで買われることはなく、そこそこの結果となった雇用統計でようやく反応する結果となりました。楽観的な株式投資家と慎重な為替トレーダーの差が出た相場と言えそうです。
さて、「光速で損切り」という言葉がありました。誤ったと判断した時に、直ぐに行動に移せることはトレーダーとして基本です。これができれば、大きな損失を被る可能性が非常に低いため、相場での生存率がとても高くなります。値動きのシナリオ構築もしっかりとできているので、今後も続けていただきたいですね。
前週からの損益 プラス56円
8月7日現在 1万2536円