【コロナに勝つ! ニッポンの会社】求められるコロナ仕様の「空間」づくり 「防災」にも適した飛沫対策シートを発売

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   新型コロナウイルスの飛沫感染対策で、人同士が対面する場所では今やマストアイテムとなったビニールカーテン。

   ところが、明らかに別の目的で作られたビニール製品を使う例が見られるようになり、なかには燃えやすいものもある。消防や自治体、防災関係者らから、設置品や設置方法について注意を促す声が高まっている。

  • コロナ禍のマストアイテムとなったビニールシート、防災面に注意するよう求められている
    コロナ禍のマストアイテムとなったビニールシート、防災面に注意するよう求められている
  • コロナ禍のマストアイテムとなったビニールシート、防災面に注意するよう求められている

透明タイプで防炎機能つき

   こうした新たな動きを受けて、インテリア・エクステリアのさまざまな商材を扱う大阪府八尾市の株式会社友安製作所は、飛沫感染予防を目的としながら、防災対策もしっかり施したビニールカーテンの販売を始めた。2020年8月11日の発表。

   「飛沫感染対策用防炎ビニールカーテン TT99」で、その特徴は「視界がクリアで圧迫感がなく景観を損なわない透明タイプ」で、レジや受付カウンターなど、対面で接客する場所に適しているという。

   火がついても燃え広がらない防炎機能付き。日本防炎協会の防炎認定商品で、飲食店など火を使用する場所や、防火対象の建物など人の出入りが多い場所にも利用できる。

   「店舗や受付窓口などに透明の『ビニールシート』等を設置する場合」をめぐって東京消防庁は、コンロなどの火気や白熱灯など照明器具から距離をとるようアドバイス。また、スプリンクラーヘッドなど消防用設備の作動の妨げにならないよう注意を促している。

新しいクリニックの待合室モデル

   従来の場所やスペースで飛沫対策を施すにはビニールシートが欠かせないが、ウィズコロナの出口が見えないなか、コロナ仕様の空間づくりが求められている。

   埼玉県戸田市の埼玉リウマチクリニックは、患者らが感染不安から通院を控えることをなくそうと院内を改装。待合室を含めた院内を新型コロナウイルスなどによる感染症予防を徹底した。8月12日の発表。クリニックでは、「ウィズコロナ時代の新しいクリニック待合室モデル」を自負している。

感染症予防を徹底した改装
感染症予防を徹底した改装

   新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなか、同クリニックでは今後、秋から冬にかけて予想されるインフルエンザなどの流行についても懸念。待合室を含めた院内での感染リスクが高まり、その不安から通院を控える患者が増えると、その病気を抱える患者が病気を悪化させてしまう危険性がある。また、免疫抑制剤に該当する抗リウマチ薬での治療継続が必要な関節リウマチ患者の多くが、感染リスクへの不安を抱えていることから、フル改装に踏み切った。

   待合室は、イス1脚ずつをアクリル板で囲み飛沫感染を防止。イスの配置は患者同士が向き合わないよう、またソーシャルディスタンスである2メートルを確保するようにした。診察室や採血室では、医師・看護師と患者の間にアクリル板を設置した。

   厚生労働省では「医療機関・薬局等における感染拡大防止等支援事業」を活用した新型コロナ対策の実施を推奨していることから、今後、患者が安心して通える医療機関・薬局が増えることが見込まれるという。

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