新しいクリニックの待合室モデル
従来の場所やスペースで飛沫対策を施すにはビニールシートが欠かせないが、ウィズコロナの出口が見えないなか、コロナ仕様の空間づくりが求められている。
埼玉県戸田市の埼玉リウマチクリニックは、患者らが感染不安から通院を控えることをなくそうと院内を改装。待合室を含めた院内を新型コロナウイルスなどによる感染症予防を徹底した。8月12日の発表。クリニックでは、「ウィズコロナ時代の新しいクリニック待合室モデル」を自負している。
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないなか、同クリニックでは今後、秋から冬にかけて予想されるインフルエンザなどの流行についても懸念。待合室を含めた院内での感染リスクが高まり、その不安から通院を控える患者が増えると、その病気を抱える患者が病気を悪化させてしまう危険性がある。また、免疫抑制剤に該当する抗リウマチ薬での治療継続が必要な関節リウマチ患者の多くが、感染リスクへの不安を抱えていることから、フル改装に踏み切った。
待合室は、イス1脚ずつをアクリル板で囲み飛沫感染を防止。イスの配置は患者同士が向き合わないよう、またソーシャルディスタンスである2メートルを確保するようにした。診察室や採血室では、医師・看護師と患者の間にアクリル板を設置した。
厚生労働省では「医療機関・薬局等における感染拡大防止等支援事業」を活用した新型コロナ対策の実施を推奨していることから、今後、患者が安心して通える医療機関・薬局が増えることが見込まれるという。