韓国全土の洪水被害に素早く寄付を申し出たホンダ
韓国では日本自動車の苦戦が続いている。すでに日産自動車は今年5月に韓国からの撤退を決めている。韓国トヨタは今年3月の2019年度決算発表では売上が前年比33.4%に減り、営業利益も半分以下の51.4%に激減した。
ホンダコリアも昨年より営業利益が90.0%も減った。ただ韓国の輸入車業界筋では、顧客信頼度が高いトヨタと、オートバイの販売力が強いホンダは、日産のように韓国から撤退する可能性は少ないとみている。
そのホンダも必死に生き残りを目指している。韓国では現在、全土に台風による洪水被害が広がっているが、日本企業としていち早く寄付活動を始めた。
聯合ニュース(2020年8月10付)「ホンダコリア 集中豪雨の被災地に寄付」によると、ホンダコリアは8月10日、集中豪雨による被害の復旧と被災者支援のため、大韓赤十字社に1億ウォン(約890万円)を寄付したと発表した。
寄付金は冠水した被災地の住宅や施設の復旧、被災者のための救急用品や避難所の支援、カウンセリング、復旧現場での炊き出しなどに使われる。
(福田和郎)