コロナ禍でさらに厳しいミドル転職 後悔したくない人へ 書き込み式で準備できる「ノート」

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コロナで加速するリストラ

   そういった状況であれば、ミドル世代になって転職などしなくてもいいのではないか――。そんな意見が出るのも当然だろうが、現代ではミドル世代になって転職を考えねばならない事情も、一方にはあるという。その一つが、企業が近年、強力に進めている希望退職という名のリストラだ。

   IT化や少子高齢化、働き方改革に合わせてた合理化のため、企業では近年、構造改革を進める動きが加速。その一環として、40~50代の中高年を対象とした希望退職の募集が増えている。

   中高年従業員の人件費を減らすことで、会社としては固定費を大きく削減できる。コロナ禍でこの動きが加速しているが、過剰雇用のリストラ予備軍とされる「雇用保蔵者」が400万人以上いるとされ、この動きはしばらくやみそうににない。

   そして、このリストラ対象者はどんどん低年齢化しているのが実情。「かつては50歳以上だった希望退職者の対象が、45歳以上に、さらに最近では40歳以上というケースも珍しいものではなくなってきた」

   現代の「ミドルの転職」は、決して見通しが明るいものではないにもかかわらず、さまざまな事情の変化で、転職せざるを得ない状況になる可能性が高い。「いざ、転職」になった場合には、目先のブランドイメージにとらわれ、成功体験のプライドを前面にして臨むのは非常に危険だ。35歳からの職探しでは、生涯本当に必要なお金がいくらなど、その後の人生について綿密に考えていくべきと著者は説く。

   本書では、「書き込んでいく」だけで自分の現在地を把握し、理想の仕事が何かを探ることができるワークシートを多数収録。自分の業績やアピールポイントなどをシビアにとらえられる仕様になっている。

「35歳からの後悔しない転職ノート」
黒田真行著
大和書房
税別1500円

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