多くの企画を実現させる行動力
小野さんの活動は古書店店主に収まらない。昭和20年代の野球史にスポットを当てた「昭和20年代野球倶楽部」では毎月イベントを行い、「東京野球ブックフェア」では年に一度、野球の本のお祭りを開催。フリーペーパー「おさんぽ神保町」(筆者も表紙イラストを担当している)では、5年近く神保町のグルメレポートを連載している。
2015年には『高校野球100年を読む』(著者/編集:小野祥之, 『野球太郎』編集部 ポプラ社)を出版しており、野球史の研究や神保町の街を語るには欠かせない人物の一人である。
いったい何が小野さんの原動力になっているのだろう――。「まぁ、誘われたら断れないんですよね」とあっけらかんと笑う。人を惹きつけ、新しいアクションを起こすことに長けている小野さんの、今後の活動も楽しみである。(なかざわとも)