スポーツ関連書の品揃えは折り紙つき! 人々はきょうも「歴史」を求めて訪れる(Vol.14 「ビブリオ」)

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

多くの企画を実現させる行動力

   小野さんの活動は古書店店主に収まらない。昭和20年代の野球史にスポットを当てた「昭和20年代野球倶楽部」では毎月イベントを行い、「東京野球ブックフェア」では年に一度、野球の本のお祭りを開催。フリーペーパー「おさんぽ神保町」(筆者も表紙イラストを担当している)では、5年近く神保町のグルメレポートを連載している。

   2015年には『高校野球100年を読む』(著者/編集:小野祥之, 『野球太郎』編集部 ポプラ社)を出版しており、野球史の研究や神保町の街を語るには欠かせない人物の一人である。

   いったい何が小野さんの原動力になっているのだろう――。「まぁ、誘われたら断れないんですよね」とあっけらかんと笑う。人を惹きつけ、新しいアクションを起こすことに長けている小野さんの、今後の活動も楽しみである。(なかざわとも)

なかざわ とも
なかざわ とも
イラストレーター
2016年3月学習院大学文学部卒。セツモードセミナーを経て桑沢デザイン研究所に入学、18年3月卒業。趣味は、宝塚歌劇団、落語、深夜ラジオ、旅行。学生時代より神保町に惹かれ、現在フリーペーパー「おさんぽ神保町」の表紙や本文のイラストを手掛けている。1994年、東京都生まれ。
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