東京外国為替市場 米国、景気の悪化懸念強まる
ドル・円予想レンジ:1ドル=1ドル=104円00銭~107円00銭
2020年7月31日(金)終値 1ドル=105円88銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、上値の重い展開か。
前週のドル円相場は、ドルが弱含みで推移し、一時1ドル=104円前半まで円高が進行した。4~6月期の米国GDP(国内総生産)がマイナス32.9%と統計開始して以降、最大の悪化となったことで米国景気の悪化懸念が強まった。
今週のドル円相場は、上値の重い展開が続きそうだ。米国景気の悪化懸念が強まっていることに加え、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が会見で「経済を支援するため全手段を用いる」と発言したことで、金利先高観が大幅に後退した。
7日に発表される米国の7月の雇用統計が市場予想を下回るようであれば、ドル売り材料となりそうだ。
経済指標は、国内では3日に1~3月期のGDP2次速報改定値、7月の新車販売台数、4日に7月の東京都区部消費者物価指数、7日に6月の家計調査と毎月勤労統計調査、景気動向指数などが予定されている。
海外では、3日に7月の米国ISM製造業景況指数、5日に7月の米国ADP雇用統計、6月の米国貿易収支、7月の米国ISM非製造業景況指数、7日に7月の米国雇用統計、7月の中国貿易収支などが予定されている。
(鷲尾香一)